FX取引にまつわる『3』に拘るトレード
最終更新日: 2020年08月06日
ここでは『3』と言う数字に拘ったFXトレードと言うものについて紹介していますが、入門者や考え方の違うトレーダーにとっては少し「?」な内容となっているかも知れません。
アノマリーな事象や個人的なトレードに対する制約(ルール)を絡めているため、少し理解が難しいかも知れませんが、FX取引に対する『3』と言う数字の重要さについて知っていただければと思います。
アノマリー言う言葉を先ほど使いましたが、FX相場のアノマリーについては「FXの噂!トレーダー間で噂されている必勝法!?」で幾つか事例を紹介しているので、初心者の方はトレードの参考材料にしてください。
「FX取引にまつわる『3』に拘るトレード」についての内容は以下の通りです。
『3』は自分へのチャンスと制約を与える数字
多くの心理学者が「特定の数字が人の心理を動かす」と唱えている事について多くの方は既にご承知だと思いますが、日本では「4」や「9」と言った数字が「死ぬ」や「苦しむ」と言う言葉が連想される事から敬遠される事が多いように、欧米では「13」や「666」と言う数字についてネガティブなイメージを持っていて、高層ビルでは「13階が無い」なんて言う事もあります。
その反対に、「7」や「8」と言った数字はラッキナンバーや末広がりを示す数字として、電話番号や車のナンバープレート、それに背番号と言ったものに多くの人が好んで使っています。
この様に数字は何かしら人間に対して印象や感情の変化を与えるものである事から、数字を人間の行動への制約として使うと大きな力を発揮します。
例えば、「仏の顔も3度まで」を代表とする数字に関する制約を記した「ことわざ」を考えてみると、「4回目の失敗だから罰則が有っても仕方ない」と、自分自身を納得させるものとして大きな役割を果たしている事が分かります。
このように自分を客観的に制限できるものとして大きな力を持った数字をトレードのルールとして使わない手は有りません。では、実際にどのようにして数字をマイルールの1つとして使うのでしょうか?
上に卵が3つ写った画像を掲載しましたが、この卵1つ1つを自分がトレードをする時に持っているチャンスだと考えてください。そして、1回のチャンスに失敗すると卵は1つ割れて無くなってしまいますが、卵が残っている内に1回でもチャンスに成功すると最低でも3個に戻り、大きなチャンスに成功した場合には卵が4つにも8つにも増えます。しかし、成功した後にはまた卵は3個に戻ってしまい再び3個のチャンスを持ったトレードとなります。
これは何が言いたいかと言うと、1つのトレンドもしくは1日の最大失敗回数を3回と絞っている事を指します。つまり、3回連続で負けると、もうその相場には入らないことを決めます。
それと同時に1回もしくは2回チャンスに失敗し負けた後で、チャンスに成功した場合には必ず最初の2回分(1回分)の負けを取り戻すまで利益確定を行いません。逆を返せば、「負けた分を取り返せない」と思うような位置ならば取引は行わないことを意味します。
そして、もしもチャンスに成功して資産が2倍3倍になったとしても取引量を気分で増やさずに、再び原点の自分に戻って取引をする事になります。
特にここで『3』と言う数字を使っている訳は、勝率で言うならば33%でも勝てるようなトレードにする事を意味しています。これが4回目までとなると、値動きにも幅があるので極端に1回のトレードで取り返すことが難しくなるためです。
3時の相場で潮目が変わること
次の『3』に拘る話は時間です。
日本時間の3時に相場が急に反転したり大きく動き出したと言うような経験は有りませんか?例えばお昼の3時に、それまでゆっくり動いた相場が突然大きく暴れ出したり、深夜3時にはそれまでゆっくりと下げていたにも関わらず急に流れが変わって上げ始めたと言うものです。
この3時と言う時間帯は特別な時間帯で、夏時間や冬時間による影響はありますが日本時間昼の3時には欧州圏のトレーダー達が相場に乗り出してきますし、深夜の3時にはニューヨーク株式相場のクローズへ向けて、最後の仕掛けが入り易い時間帯にもなります。
そのため、専業トレーダーの多くが特に相場の動きに注目して見ているのがこの「3時」と言う時間帯なのですが、トレードを始めたばかりの方にとっては突然動き始めたり反転を起こすと言う魔の時間帯にもなりかねません。
この3時と言うのは日本時間ならではとなりますが、注目してみると面白い結果が得られるかも知れません。
実際に見る『3』に拘ったトレード
では、最後に少しだけ実益に伴うような『3』に関係するトレードの話を紹介しておきたいと思います。
先に、3回のトレードをチャンスを行うや、3時に動き出すと言う話をしたのも、実はこの相場を見て頂きたかったからなのですが、まずは下のチャートをご覧ください。
(チャート提供:マネーパートナーズ)
上のチャートにはジグザグと大まかな相場の流れに対してラインを入れていますが、高値を①②③と三段階分けて目指している事が分かります。
これは「エリオット波動」と呼ばれるものにも含まれる相場分析の理論になるのですが、ここでは難しい話は止めておいて、このように「3段階に分けて高値を目指したり、反対に安値を目指したりする相場が沢山ある」と言う事を覚えておいて頂ければと思います。
しかし、なぜこのような相場展開が多いのでしょうか?そこで、上のような相場展開でのトレーダーの心理状態を考えながら見てみましょう。
まず、高値①を付けるまでのレンジ相場にて売りポジションを持っていたトレーダーは、急激に上がる相場展開に耐えかねて高値①でポジションの損切りをしていしまいます。
しかし、一方的な買いの勢いが収まったことを受けて再度売りでの取引を行いますが、②で高値を付ける動きで再びレンジがブレイクされたと判断して再び損切りしてしまいます。
その後、③の高値を付けましたが、2連敗をした経験から3連敗を恐れる余り売り取引ができずに見ている内に相場が落ちると言う良くあるパターンの相場です。
「最後にもう1度売っておけば・・」と言う経験は、ある程度の相場経験がある方なら誰しもが経験することですが、3に拘る事トレードをする事で、こう言う典型的な相場パターンに対応する事ができます。
しかし、この3に拘ったトレードについて書いた最大の理由は、相場パターンに対応すると言う事では無ければ、3時に動きやすいからと言うものでもありません。それは、「3回試してもダメだったんだから今日は負けるべくして負けた」とある一定の金額で負けを認める事ができる事にあります。
もしも、ダラダラとした取引をしてしまっている方や、時折相場で大損をしてしまうような初心者の方は、1度この魔法の数字3を思い出してみてください。どこかの局面で必ず役に立つ日が来ると思います。
FX取引にまつわる『3』に拘るトレードのまとめ
「FX取引にまつわる『3』に拘るトレード」という変わった角度からFXの世界をお話させて頂きました。天才科学者でもあるニコラ・テスラもまた3という数字に大きな意味を見出しています。ちょっとだけ、こうしたお話も知っておいて頂けたら嬉しいです。
- 3度のチャンスを持ったトレードを行う事で、1回1回の取引に集中できる
- 勝率33%でも勝ちが狙えるところでの取引を行う
- 3時に相場は急展開を見せる事が良くある
- 3と言う数字に拘る最大の理由は「負けを作るため」
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