私がFXを始めると危険ですか?

私がFXを始めると危険ですか?

最終更新日: 2020年08月06日

これからFXを始めようと思っている方々から「FXは危なくないの?」や「FXの危険性について教えてください」と言った質問をお受けすることがあります。

FXは「車」や「ガスコンロ」と同じで、安全に気を付けて使えば危険なものになるはずは無く「生活を一変させるような効果」が得られるものなのですが、誤った使い方をすると大怪我の原因にもなります。

つまり、FXが危険かどうかについては「その使い手による」と言うところが大きいのですが、「それじゃあ、私がFXを始めても危険は無いの?」と思われる方も多いと思います。

そこでここでは、実際に「あなたがFXを始めても危険かどうか?」と言う疑問に回答しながら、FXの危険性やリスクコントロールについて解説してみたいと思います。

FXが危険だと言われる理由

トレード中に煙草を吸っている様子

比較的ご年配の方々に「為替(FX)の取引をしています」と言う話をすると、「危ないから適当なところで止めておきなさい」と言う風に言われることが多いのですが、これは中高年以上の方々が“日本バブルの崩壊”を経験しており、「銀行の破たん」や「会社倒産」それに「投資話に騙された話」などを見たり聞いたりしているためです。

FXの危険性を訴える方のほとんどは「FXに関する基本的な知識」すら無く、「為替取引であるFX」と「株取引」とを全く同じ投資であるかのように考えており、「リスクもまた同等だ」と思いこんでしまっている方々となります。

しかしながら、実は、「FXのリスクと株のリスク」は全く違います。

危険なトレードをした精神状況イメージ

例えば、株取引の場合、業績が好転していきそうな会社(業績好調な会社)を探し出し株を買うことになるわけですが、もし予想が外れ「リーマンショックのような世界同時金融危機が起こり、株を購入した会社が潰れてしまった場合」、買っていた株の価値はどうなるでしょう?

答えは、100万円分の株だろうと、1000万円、1億円の株であったとしても、会社が潰れてしまえば株は「紙切れと等価」になってしまいます。

しかしながら、FXの場合は取引対象は通貨で、「通貨は株とは違い会社では無く国が発行している」ため、今だ人類が経験したことの無い危機や国家存亡を揺るがすような事件が起こらない限りはゼロにはなりません。
 ※ 国家が崩壊すればゼロ円になってしまいますが、国家崩壊時にそもそもお金は通用しませんよね(笑)

この「投資後に投資資産がゼロになるリスクがあるかどうか?」と言う違いについて、一見大きな違いは無いように思われますが、実は投資にとっては非常に重要な違いとなります。

例えば、企業株の場合には会社が倒産してしまうと投資資産はゼロ円になって終わりですが、為替の場合にはたとえ100万円が100円の価値にまで落ちてしまったとしても、国が存続する限りは決してゼロにならないため「将来的には価値が元に戻る可能性」もありますし、「投資資産が増える可能性」まで残されます。

こうした違いがあるため、FXの場合にはどんなに相場が荒れた時であったとしても、最終的には必ず何処か段階で値段の下げ止まりが起こり、相場が反発するようになっています。

つまり「FXと株では同等の危険性がある」という風に考えるのは大きな間違いであると、まずは認識して頂ければと思います。

リスクコントロールとギャンブル

次に、FXは株と比べるとリスクが低いと言う風にご説明しましたが、「レバレッジをかけた証拠金取引」をすることによって、FXの危険性は株式取引の時と同様に跳ね上がることになります。

レバレッジとは簡単に説明すると、「少額の資金を担保に多額の資金を借りて為替の売買を可能にするシステム」で、日本国内のFX会社では最大「投資資金の25倍」までの取引が可能となっています。
 レバレッジとは?(FX用語解説)

このレバレッジ制度は少額の投資金でも多額の取引を可能にするため、トレーダーの相場観がマーケットに合った時の破壊力は凄まじく、「資産数十万円からスタートしたトレードが、僅か数カ月後には数億円まで膨れ上がっていた」と言う実例も沢山あります。

しかしながら、高いレバレッジは資産を何倍にもする破壊力があるからこそ、相場観が外れた場合における「資産を失う早さ」も尋常なものでは無く、1度の取引により数億円の資金がゼロしてしまうことも可能性です。

FXは通常レバレッジを掛けずに取引を行うと(レバレッジ1の状態)、資産に対するリスクは「銀行での外貨預金と同等」のものになり、源泉徴収や銀行と比較したFX会社が取る手数料の安さを考えると、銀行よりも圧倒的にリスクは低くなります。

その一方では、高いレバレッジでの取引を継続して行うようになってしまうと、投資資産に対するリスクは鰻登りになってしまい、FXが非常に危険な存在になってしまうこともあります。

FXの危険性に火が付いたイメージ

しかし、そのようなレバレッジと言う危険性を持ったFXトレードですが、私は、そのリスクを知った上で、しっかりと理解して付き合っていくのであれば、それはそれで高いレバレッジの取引も有りだと考えています。

皆様は、宝くじ、競馬、パチンコと言ったギャンブルについて、1度は経験されたことがあると思いますが、FXもまたそうしたギャンブル同様に「投資費用を娯楽費の一部だと割り切りを持って行えば」気軽に投資を楽しむことができます。

例えば、私の友人(会社員)は、毎月のおこづかいから1万円を投資資金として高いレバレッジで運用し、パチンコの代わりにのギャンブルとしてFXを楽しんでいます(パチンコと同じで毎月のように「来月は勝つ!」と言っています(笑))。

もちろんギャンブルは入り込むと危険ですが、「節度のあるギャンブル」は気分転換にもなりますし、FXの場合は教養と言う面においても世界経済の最前線に触れる良い機会を作ることにも繋がります。

またFXは、極端に異常な相場状況にならない限りは「預けた投資金(証拠金)以上の損失がでない」ような仕組みになっているので、そうした意味でも楽しみやすい取引となっています。
 ※ 極端な相場状況においては「追証(追加証拠金)」が必要になる場合もあるので、FXをギャンブル感覚で楽しみたい場合にも慣れるまでは必ず低レバレッジでの取引を行ってください

少額から始めるFXを体験する

FXの危険性とそのコントロールの大切さについて、大筋のところまでは理解して頂けたと思うのですが、最後にFXを始める費用、つまり投資資金のお話をしておきたいと思います。

FXはレバレッジの掛けた取引が可能となっている以上、「最初から勝負に出てしまうような投資資金」を使ってしまってはギャンブラーとしても失格ですし、投資家としても大失格となります。

そこで、FX相場についてある程度の理解を得られるまでは、投資費用が少額から行える「1000通貨単位の取引が可能なFX会社」にて取引を始めて頂ければと思います。

落ち着いた投資での空想イメージ

1000通貨単位の取引ですと「3万円もあれば十二分に取引の醍醐味を味わうことが可能」になりますので、主婦のおこづかいで家事の合間に始めてみたり、私の友人のようにサラリーマンのおこづかいでも十分に始めることができます。

以下に1000通貨単位の取引が可能になっているFX会社をまとめてみましたので、必要に応じて企業のサイトを閲覧してみてください。

1000通貨からの取引を行う事ができる会社

今回はFXの危険性についてご紹介しましたが、例えば車もそうですが、ルールに従い普通に運転を行うのであれば危険性は小さく、誰にでもドライブを楽しむことができるようになっていますが、スピードの出し過ぎた運転は非常に高い危険性を伴います。

ただ、その危険なスピードを乗りこなすことができれば、今度はレーシングドライバーとして多額の賞金を手にすることも可能です。

FXもまた、その危険性を知った上で「自分に合った速度で運転をし続けることができれば」、将来的には、猛スピードを自由自在に乗りこなすことができるようになり、レーサー同様に賞金を手にすることさえ可能となります。

さて、「あなたはスピードが出始めた時に自分自身でブレーキを掛けることができますか?」これができるのであれば、FXの世界はあなたを両手を広げて歓迎してくれることになるでしょう。

そして、次にお会いする時には、お互いFXマーケットに向かうトレーダーとしてお会い致しましょう。

私がFXを始めると危険ですか?のまとめ

「FXを始めると危険だな・・」と感じる人は、実は、少なく無いことにお気づき頂けたのではないでしょうか?でも、そうしたハードルを乗り切ってプロトレーダーの道を歩んでいくんですね!。

私がFXを始めると危険ですか?のまとめ
  • FXは危険だがレバレッジ1では銀行の外貨預金より効率の良い投資が可能
  • FXは高いレバレッジになると危険度が増す
  • 最初は1000通貨からFXを楽しんでみるのも有り
  • FXのリスクは車の運転の危険性と似ている