FXなぜ月曜日の窓が開くのか?その理由と対策

FXなぜ月曜日の窓が開くのか?その理由と対策

最終更新日: 2020年08月31日

FXの相場には窓と呼ばれる月曜日に見られる現象があります。相場の窓とは一体何なのでしょうか?また、それに対してどのような心構えでマーケットに臨めば良いのでしょうか?

ここでは、FX初心者のために月曜日の窓について、相場の立ち回り方を含めて説明・解説をしていきたいと思います。

月曜日の窓について今回は3つの項目と1つのまとめから紹介していきたいと思います。内容は以下の通りです。

FXの月曜日の窓とは何か?

実際に窓が開いている様子

「FXの窓」とは一体何の事なのでしょうか?まずは、下のチャートをご覧ください。

FXの月曜日の相場に窓が開いている様子

(チャート提供:マネーパートナーズ)

上のチャートを見ると黄色く囲んだ箇所で大きく通貨の値が飛んでいる事が分かります。これが「窓」英語では「ギャップ」と呼ばれる部分になります。このように窓がポッカリとできてしまっているのは、私のパソコンの問題で通貨の価値が大きく変わって表示されている訳でも無ければ、FX会社の方からのレート送信ミスによって大きく値飛びが起きている訳でもありません。

これは、FX会社がクローズ、つまりFX会社が閉まっている間に値動きが見られたためにオープンと同時に値飛びを起しています(FX会社が閉まっている?とは、取引時間外と言う事です)。

FXの取引時間は業者や夏時間冬時間などの影響もありますが、土曜日の朝から日曜日の朝までは取引が停止しています。もちろん、その間には海外のFX会社の方でも取引が停止されています。

しかし、欧米を代表とするほとんどの市場では取引が停止状態になるのですが、中東やドバイと言ったイスラム諸国では国民の休日が日曜日ではない国もあるので、欧米諸国が休みの間にも通貨取引の全体量は圧倒的に少なくなりますが取引は行われています。

また、中には数億と言う単位の取引(個人投資家としてはかなりの大口の注文)であれば、欧米各国が休みの間にも注文を受け付けている会社もあるため、そのような取引も窓が開く原因となります。つまりは、私達が取引をできない時間でも市場全体としては小額ではありますが通貨の取引が行われているため値動きが起こると言う事になります。

「ところで、月曜日に窓が開く事が分かったけど、窓が開いたからってどうなのよ?」と言う単純な疑問が浮かんでくると思います。それでは続いて、下のチャートをご覧ください。

FXの窓埋めが起きている様子

上のチャートを見ると、先ほど値飛びを見せ窓を開けていたチャートが窓を閉めるかのように元の水準へと戻ってきている事が分かります。

このように、値飛びが起きた後の相場は、窓を閉めるかのように窓を開ける前の価値へと戻ろうとする現象が良く見られます。そして、このような値動きをトレーダーの間では「窓埋め」と呼び、一部の相場参加者は漢字の変換からの当て字で「窓梅」と呼ぶ人もいます。

上のチャートでは1円以上もの窓が開き、その後、きっちりと閉めている事になります。つまり、上手にトレードを行っていると100pipsの利益を窓埋めで取る事ができた可能性が有る事になります。

それでは、次で、もう少し詳しく窓埋めについて紹介していきたいと思います。

月曜日の窓は必ず埋まる、開けたら閉める約束げんまん

「月曜日の窓は必ず埋まる」と言うFX投資家は沢山います。そのため、月曜日の窓専門のトレーダーも世の中には数多く存在しています。

月曜日の窓が埋まる理由としては、「開けた窓だから閉めて当然」と言い切る方もいらっしゃいますが、少し難しいお話になりますが「週明けまでの値動きでストップが巻かれる事による逆売買の施行や、指値注文による取引成立が起こるので、取引の全体としては窓は埋まる方向へと動く」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

しかしながら、この『窓は埋まる』と言う考えの基にして、窓埋めを狙った取引をされる方も沢山いらっしゃいますので、そのトレードによる影響も少なからずあると一般的には考えられています。

月曜日に小さな窓が開いている様子

上のチャートは月曜日の朝小さく窓が開いている様子が分かりますが、相場は窓を埋める方向では無く反対側へと動いている事が分かります。このように100%直ぐに窓は埋まるものでは無い事もFX初心者の方は覚えておく必要があります。

しかし、次のチャートを見てください。

マーケットオープン後しばらくたってから窓が埋まった様子

上のチャートを見ると先ほど小さく開けていた窓は、何だかんだと迷った後に、しばらくたってから結局窓が閉まっています。

このように月曜日の朝では無く、しばらく待った後に窓を埋めた場合は 『窓埋めとは呼ばない』と言うトレーダーも多くいらっしゃいますが、実は、その全く反対に数ヶ月や数年前の埋めていない窓埋めまで意識したトレードをされる方もいらっしゃいます。

つまり、月曜日に開けた窓は必ず閉まると言うのは、「100%では無いとしながらも、開けた窓は閉める傾向はある」と言う風に覚えておくと、トレードの材料が無くなった時の手がかりとして使う事ができます。

窓埋めを狙えるFX会社は?

FX初心者の外為入門では『全て日本国内にあって金融庁より認可を受けている会社』のご案内しておりますので、以下の業者は全て『日本時間の朝の窓埋めが狙える業者』になります!

トレーダーにより好みは分かれますが、当サイトだけの特別キャッシュバックキャンペーンを展開して頂いている会社も御座いますので、もし良ろしければ、これを機会にご覧になって頂けたらと思います。

窓埋めを狙う事と対策方法

さて、先ほどは「窓埋めは100%では無い」と紹介させて頂きましたが、そもそもの窓が開く原因を追究する事で、「今の相場は窓埋めが起こりやすいかどうか?」を知る材料とする事ができます。

窓開けが起きる原因は、先にご紹介させて頂きました通り『各トレーダーが日本や欧米時間の休日に取引を行っているため』ですが、実際に大きな窓が開ける際には、マーケットの閉まっている週末等に起きた天災や市場に関する話題などが主な理由となります。

また、そうした相場にとって重大なニュースとなるものの多くは、FXや株のマーケットがオープンしていて、トレーダーがチャートに張り付いている平日に発表してしまうと、市場関係者はパニックとなり波乱の相場の展開へと繋がって行ってしまう可能性が高くなります。

そのため、市場関係者の心構えや投資家がトレードの準備をする事ができるように、政府関連の重大な発表については故意的に週末を選んで行われる事もあります。

閉めるのがとても難しい窓もある

そして、そのような重大ニュースにより開けた窓と言うのは、上の画像にある高層ビルの窓のようになかなか閉めずらい窓となる傾向があります。

反対に、重大なニュースによる窓ではなく、中東の少数投資家の売買による値動きで窓が開いたのであれば『中身の無い値動きだ』と考えられて、マーケットオープンと同時に一気に窓が埋まる傾向があります。

このようにFX初心者の方も、ほんの少しで構いませんので週末に発表されている世界のニュースを読んでおいて頂ければ、「今日の窓が埋め易い窓なのか?」それとも「閉めにくい窓なのか?」について検討をつけて頂きやすくなります。

FXなぜ月曜日の窓が開くのか?その理由と対策のまとめ

「FXなぜ月曜日の窓が開くのか?」その理由と対策についてご覧になって頂きまして、本当にありがとうございます。多くの方は窓が開くことを知っていても、「なぜ窓埋めが行われるのか?」という裏のお話は知らなかったのでは無いでしょうか?是非、トレード仲間に飲みの席で『窓が開く理由』と『閉じる理由』について、自慢しながらお話し頂けたらと思います。

FXなぜ月曜日の窓が開くのか?その理由と対策のまとめ
  • FXの月曜日には窓ができることがある
  • 開いた窓は閉めるような値動きをする傾向にある
  • 窓埋めは100%では無い
  • 数ヶ月後に窓を埋める事を狙う投資家もいる
  • 窓が開いた原因を知る事で、窓が閉まるかどうかの目安とできる