資金管理でFX初心者の運用を飛躍させる方法

最終更新日: 2020年07月31日
FXを始めたばかりの初心者が見落としてしまいがちな事があります。
それは、「資金管理の重要性」です。資金を管理する事はFXのみならず投資の基本的な事なのですが、ついつい初心者の方はこの大変重要な事を忘れガチです。
ここでは、資金管理をする事によりFX取引を非常に優位に進める事ができる事について紹介していきたいと思います。
資金管理でFX初心者の運用を飛躍させる方法」の記事内では4つの構成にて解説・説明をしていきたいと思います。
資金管理の重要性と計画的資金運用

資金管理と聞くと、ついつい身構えてしまいそうになるような難しいイメージを持たれる方もいらっしゃるかも知れませんが、資金管理とは主にビジョンを持った投資をする事を指します。
例えば、「1年後にお金を貯めて海外旅行に行こう」と言う計画を立てます。その計画に向かって日々の生活を見直したり、節電や節水などに気をつけたりして、なんとか1年後の旅行に向けて資金を捻出する努力をします。これが完全に資金管理と一致します。
もしも、旅行に向けての貯金をしなかったり、日々の生活での節約もしなかったりしていては、1年後になってみても海外旅行のへ行くための資金は1円も貯める事ができていないですからね。

では、投資で資金管理をするとはどう言う事をする事を言うのでしょうか?上の例で言うのであれば、「1年後に家を買いたいから5000万円をFXで稼ぐ」と言う事でしょうか?
実は、それとは違います。資金管理とは目標では無くて、目標に向けた管理をする事を指します。
つまり、上の例で言うのであれば、「日々の生活の見直しや節電や節水」がそれに当たり、FXで言うところの「1つ1つの取引のリスクとリワード」を考える事となります。
話が複雑になりそうなので単刀直入に言うと、「取引を行う前に、その取引はいくらの損まで耐えるのか?何時決済取引を行うのか?テイクプロフィット(利益確定)は何時行うのか?レバレッジはいくらかかっているのか?その取引が完了した後にはいくらの利益が見込めるのか?」など、全てを計画して取引を行う事が、FX取引で言うところの資金管理になります。
ここまでをまとめると以下のようになります。
- 取引したポジションを持つ期限の設定
- 損切りと利益確定の設定
- 資金全体の投資額とレバレッジについての設定
- 資金をリスクにかける割合に対してのリワードの設定
実際ここまでプロのトレーダーはやっているのか?と思うことですが、「やっている」と言うのが実際のところとなります。
良く目にするFX初心者や入門者用の本で書かれている「マイルールを設定する」と言う項目がありますが、これは「自分の資金運用計画を作る」と言う事が「ルール設定」と言う言葉で置き換えられています。
資金管理だけでFX初心者が大勝した例
次に、私の友人の奥さんの話を題材に、如何に資金管理が大切かについてお話をしておきたいと思います。
私の友人の奥さんは、FXどころか資金運用なんて1度もしたことが無く、更にはニュースを毎日見るタイプでも無ければ、新聞すらも購読していません。
そんな、奥さんが何と200万円の勝ちをする取引を成功させました。では、彼女の取引はどう言ったものだったのでしょうか?
それは、ある日、私の友人が「オーストラリアドルが安いなっ」とテレビを見ながら、その奥さんに語った事から始まったそうです。
その頃は、サブプライムショックにリーマンショックと、相場が荒れに荒れている時だったので、何とオーストラリアドルが1ドル60円まで下落していました(その後、更に下落している)。
そこで、友人の奥さんは、旦那(私の友人)には内緒でFX口座を開設して、知らぬ間に10万通貨で運用、さらに、その後80円まで上昇したのでアッサリ利益確定をして200万円の利益と言う、完璧な取引をやってのけていたのでした。
その奥さんがとった行動は2つだけです。最初に取引をして、利益確定の決済取引をした。
実際には、数百万円と言う含み損まで行った事もあったそうですが、奥さんは相場自体全く興味が無かったので、それすらも知らなかったと言うから大変驚きます。
レバレッジを非常に下げた運用にして、後は指値注文(注文しておけばレートに到達すれば自動で決算してくれるシステム)を入れておいただけだったのです。そして、1年ほど放置した後に利益確定が有ったと言うメールが来て気が付いたそうです・・。何とも強靭な取引です。
しかし、私はその話を聞いて「資金管理が徹底されているからできたのだな」と認めなくてはいけませんでした。
いくら口座に入金していたかまでは聞きませんでしたが、恐らくはレバレッジを掛けていない、つまりレバレッジ1での運用だと想定できます。更には利食いは、購入時よりも20円良いレートでの決済(もちろん指値に刺さるまで、待ち続ける取引スタイル)。
つまり、勝つべくして勝ったと言う取引だったのだと、考えれば納得ができる話しです。
これぞFXと言うものでは有りませんが、資金運用の計画が終始一貫しており、ニュースも見ないのでブレも一切無い。つまりは、運用計画だけで勝てると言う事を彼女は証明していました。
具体的な資金管理をするための方法
先に例として私の友人の奥さんの話を出しましたが、実際に私は彼女のようなトレードをするほど肝も据わっていませんし、何より売買の結果を待ちきれないでしょう。
そこで、どのようにして具体的な資金管理をするかについて、別の切り口からの管理をする方法を紹介していきたいと思います。
成行注文にしても指値注文にしても、まずは自分が取引を行う水準を設定します。
次に、設定した取引を行う水準からどれくらいの利益が望めるかについて想像をします。この想像すべき利益は、基本的にはどのくらいの時間の取引を行うかによって比例させる必要があります。
もしも、1日2日取引してから待って利益の確定を行う取引を想定しているのに、利益確定のラインが10pips(10銭)程度の利益を想定しているのであれば、リスクに対してのリワードが釣り合いません。
自分の資金がどの程度リスクを受けるのか?を考えながら利益を確定するラインを決める事が重要です。リスクとリワードについては、「リスクを背負う時間とリスクの許容」を参考材料にしてください。
利益を確定させるラインの想定ができたのであれば、今度はいくらまで自分がその取引が出た際に含み損を我慢するか?つまり、損切りをするラインを設定します。
損切りのラインは利食いのラインとの関連性が必要です。もしも、狙っている利益が10pips(10銭)で損切りのラインが300pips(3円)と、余りにもかけ離れているような設定をしてしまっていれば、利益の追求が甘いか損切りラインが広すぎる可能性があります。例えばこの場合だと、30勝1敗の取引で利益と損が無いトントンの取引となります。この割が良いか悪いかの判断は個人の技術の見せ所となりますが、スポーツで考えても30勝1敗で引き分けとなるような試合はフェアじゃないですよね。
ここまでできれば、少なくとも大敗は防ぐ事ができるようになったと思います。FXは大敗さえしなければ、何処かで必ず自分の取引スタイルに適した相場がやってきます。その相場がくれば後は流れに乗るだけになります。
資金管理とは、レバレッジに対する注意ももちろんですが、1回の取引に対しての最大損失を知ること、最小利益を知る事から始まります。慣れれば取引を始める場所を決めた時点で損切りすべきラインや利食いすべきラインが見えてきます。このように取引をする前の資金管理は、投資計画を知る上で上級者になるための必須となるでしょう。
資金管理でFX初心者の運用を飛躍させる方法のまとめ
資金管理でFX初心者の運用を飛躍させる方法について幾つかの角度からお話をさせて頂きましたが、少しでも皆様のトレードに活かして頂けたら嬉しいです。最後に今回の総括をご覧ください。
- 資金の管理・計画はFX初心者が見逃す傾向が強い大切な事
- プロのトレーダーは取引を行う前に、全ての取引計画を立てている
- 損切りラインや利益確定ラインの目処は取引を行う前に決めておく
- 大敗さえしなければ、自分の取引に合った相場で取り返すチャンスがある
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