ゴールデンクロスとは?
最終更新日: 2020年08月10日
「ゴールデンクロス(golden cross)」とは、主にテクニカル分析を行うために使われる言葉で、FX取引において世界中で非常に有名な「買いのシグナル」として知られています。
主に移動平均線やMACDと呼ばれるテクニカル指標を使用する際に見られるシグナルで、移動平均線の場合において短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に抜ける事を意味します。
(ゴールデンクロスのイメージ)
上のゴールデンクロスのイメージでは、赤のラインを短期移動平均線、青のラインを長期移動平均線として表しており、黄色の○で囲んだ箇所がゴールデンクロスのポイントとなっています。
ゴールデンクロスは、長期的に売られていた相場が、相場の好転により短期的に買われたために起こるもので、相場が長期的に買われ始める事を示唆しています。
そのため、ゴールデンクロスは「相場の転換点を示す重要なサイン」だと考えられており、多くの投資家から非常に重要視されている売買シグナルとなります。
しかしながら、実際の相場では「だまし」と呼ばれる、ゴールデンクロスが起きたにも関わらず相場が下降していく状態も見受けられます。
その原因として、ゴールデンクロスが世界的にも有名なシグナルであるため、そのサインを逆手に取り利益を出そうと考えている人達も同時に多いからです。
そのため、トレーダーがテクニカル分析を行いゴールデンクロスを見つけた時には、「だまし」に対応しながらの取引を行う必要があります。
また、短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に貫く事をゴールデンクロスと呼びますが、反対に短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に貫く事を「デッドクロス」呼びます。
デッドクロスは、ゴールデンクロスとは反対に、「売りのシグナル」として知られています。
ゴールデンクロスの例☆
(実際のゴールデンクロス:マネーパートナーズ提供))
上のチャートは、赤い線が短期10本の移動平均線、白い線が長期75本の移動平均線となっています。
黄色の○の地点にて、赤い移動平均線が白い移動平均線を上抜けし、ゴールデンクロスを完成させています。
そして、ゴールデンクロス完成後に相場が大きく上へと伸びています。
上の例では、ゴールデンクロスの買いシグナルが綺麗に成功している事が分かります。