チャートとは?

チャートとは?

最終更新日: 2020年08月16日

FX取引をしていると、必ず耳にする「チャート」と言う言葉が有りますが、チャートとはどういう意味なのでしょうか?

辞書で「チャート」について調べると以下のように紹介されています。

  • 1. 海図。また、航空用の地図。
  • 2. 図表。グラフ。「フローチャート」「ヒットチャート」
  • 3. カルテのこと。また、病歴。
  • 4. 株式などの相場の動向をグラフに表したもの。テクニカル分析に使う。罫線表。足取り表。罫線(けいせん)。

FXや為替、それに株などの取引の場合において、「チャート」とは4の意味になります。

つまり、為替相場の動きをグラフ化して、表示させる事により、視覚的に日々の値動きを見ることを可能にしたものだとお考えください。

FX取引において為替チャートは、テクニカル分析をする上で無くてはならないものになっています。

特に相場を数学的立場から分析し動きを予想・解析する場合に使われます。

トレーダーから、「ドル円チャート」や「ユーロ円チャート」「原油チャート」「日経平均チャート」などと言う表現を聞くことが有りますが、これは「ドル円チャート」で有ればアメリカドルと円の値動きを示したグラフ、「ユーロ円チャート」ならば欧州の通貨であるユーロと円の値動きを示したグラフを意味します。

◇チャートの種類

一般的に使われるチャートの種類として、「バーチャート」「ラインチャート」「ローソク足チャート」「平均足チャート」などが有り、ローソク足チャートは日本生まれのチャートですが、世界のプロトレーダーかの多くが使っているチャートとなっています。

チャートのタイプと時間

FXチャートは主に4種類のタイプが有ります。

時間周期 概要
日中足(にっちゅうあし) 1日よりも短い周期でローソク足1本のチャートを形成しているもの。
5分足・10分足・1時間足・4時間足など。
日足(ひあし) 1日分の値動きをローソク足1本として計算しチャートを形成しているもの。
週足(しゅうあし) 1週間分の値動きをローソク足1本として計算しチャートを形成しているもの。
月足(つきあし) 1ヶ月分の値動きをローソク足1本として計算しチャートを形成しているもの。

値動きを時間別に区切りを入れる事によって、1本のローソク足を作るための時間(期間)が異なります。

◇日中足の使われ方

5分・10分・1時間・4時間などの足が主に使われており(15分や30分さらに最近では1分や3分足などを使うトレーダーもいます)、短期的な値動きを細かく見る際に使われます。

短期的な値動きを見るために使われる場合が多いので、1日に何度も売り買いを行うスキャルピングトレーダーやデイトレーダーによって利用される場合が多いチャートです。

◇日足の使われ方

1日の値動きが1本のローソク足を形成するため、比較的短期の値動きを見るために使われます。

ローソク足や一目均衡表などで基本となるチャートで有るため、短期トレーダーも見ているチャートです。

もちろん、1回のポジションを2日~2週間ほどホールドする、スイングトレーダーと呼ばれる方にも使われています。

◇週足の使われ方

1週間の値動きが1本のローソク足を形成するため、中期的な値動きを見るために使われます。

週末に、このローソク足が確定する事も有り、週の後半に差し掛かると、この週足のローソクの形状を巡る戦いが行われる事も有ります。

日本時間、土曜日明朝には中長期トレーダーだけでは無く、短期トレーダーにも注目されているチャートです。

◇月足の使われ方

月足は、1月の値動きが1本のローソク足を形成するため、長期的な値動きを見るために使われます。

長期運用をしているトレーダーに主に使われているチャートですが、月末には週足同様に、月足1本を巡る戦いが行われる事が有ります。

チャートと時間

チャートは、上のタイプで紹介したように、見ている時間で足の形状や「相場が上がっているのか下がっているのか」が全く違って見えます。

それぞれの足には、それぞれの見方が存在しているので、トレーダーの多くは1つの足だけでは無く、複数の足を見て取引を行っている場合が多いです。

FX取引のスタイルによってチャートを上手く使い分けをして見る事で、「現在の相場が他のトレーダーの目にはどのように見られているのか?」を把握しやすくなります。

また、チャートの見方は人それぞれ異なりますが、基本的な使い方を知る事で更に現在の相場状況を知る手がかりとする事ができます。