IFD・IFO注文は初心者トレーダーの見方

IFD・IFO注文は初心者トレーダーの見方

最終更新日: 2020年08月01日

まずは、IFD注文はどのような場合に利用されるのか、その利用パターンを見ていきたいと思います。下に表示されているチャートをご覧ください。

エントリーラインと利益確定ラインがチャートに記入されたもの

IFD注文とは、英語のIf Done(イフダン)注文の略語で、直訳すると「もし○○した場合」と言う役になります。しかし、このDoneにはもう1つ意味があって、DoneはDoの過去分詞系になるのですが、FXの専門用語で「それで決める」や「注文を確定する」と言う意味があります。

つまりIf Done注文とは、「もしも取引が約定した場合」と言う風に翻訳する事ができます(突然、中学校の英語の授業みたいになって申し訳有りません)。

その事を踏まえた上で、もう1度上のチャート画面を見てください。

上のチャートは典型的なFX相場の上昇トレンドを示したものですが、下にエントリーラインの白い線と上に利益確定ラインと言うラインをチャートに書き込んでみました。

エントリーラインは、119円において利益確定のラインは130円においています。もしも、上のような値動きが想定される場合に、119円指値注文を出して、利益確定を130円に指値注文を入れて決済させたい場合には、119円で取引の約定を確認後、その取引の決済取引を再び指値で130円に入れる必要があります。

しかし、もしも119円で指値注文を入れていた取引が約定した後で、仕事で忙しかったり何かしらの用事があってパソコンの前に戻ってこれない場合には決済注文が入れられないまま、ポジションを放置しなければいけません。

上のチャート例は日足のものとなっているので、まだ指値注文が入れられなくても取引に戻ってこられる可能性はありますが、もしも、これが短期売買だとしならば、パソコンを触れない間に大きな利益を逃してしまう可能性があります。

更に、これは忙しい場合だけ利用される注文方法ではありません。例えば、突然の災害や停電、パソコンのトラブル、インターネット回線の遮断などが、FXの取引中に起こらないとは言い切れません。

そのような場合を考えても、IFD注文を利用する事でもしもの場合においても利益を追求する事ができます。また、今回は約定後のポジションに対しての指値注文を紹介しましたが、逆に逆指値を入れる事により、取引が約定した後のストップ値を入れる事もできます。

IFD注文の利用パターン

どちらをえらぼうとしているか迷っている様子

次にIFO注文についてです。IFO注文はIf Done One Cancels the Other orderの略となっていて、直訳すると「もしも、約定した場合に、1つはキャンセルもう一方は注文する」と言う意味になります。

つまり、「最初に約定が起こった場合に、どちらか1つの注文が成立した場合には、もう一方はキャンセルしますよ」と言う事です。言葉では分かりにくいので下のチャートを見てください。

IFO注文の利用パターン

上のチャートを見ると、IFD注文で説明したチャートに、更にもう一本損切りラインと言う赤いラインが追加されている事が分かると思います。

既にチャートを見てお気づきになった方がほとんどだと思いますが、そうです。IFO注文は、IFD注文に加えてもう1つ注文を入れる事ができるのです。

例を見てみると、まず、エントリーラインの119円で取引が約定した場合に、損切りのラインが116.7円に入っています。そして利益確定のラインが130円です。

IFO注文は「どちらか1つの注文が成立した場合には、他方はキャンセルしますよ」と言う事なので、上のチャートの場合には損切りラインに相場が到達していないので、損切りの注文である逆指値は実行されずに、利益確定のラインの指値注文が実行されます。

そして、損切り注文である赤いラインの逆指値注文は、指値による利益確定注文が実行されたと同時にキャンセルされ注文は無くなってしまいます。

このIFO注文を利用する事で、寝ていても、パソコンの前に居なくても、何をしてても、自動的に自分の考えたポイントで取引を行ってくれ、尚且つ、そのトレードに対して利益と損失を計算する事ができます。

ここまででも、IFD注文とIFO注文の利便性は良く分かって頂けたと思うのですが、このIFD注文とIFO注文を利用する事には更なる強みがあります。次はその事について紹介してみたいと思います。

IFO注文の利用パターン

次にIFO注文についてです。IFO注文はIf Done One Cancels the Other orderの略となっていて、直訳すると「もしも、約定した場合に、1つはキャンセルもう一方は注文する」と言う意味になります。

つまり、「最初に約定が起こった場合に、どちらか1つの注文が成立した場合には、もう一方はキャンセルしますよ」と言う事です。言葉では分かりにくいので下のチャートを見てください。

IFO注文の利用パターン

上のチャートを見ると、IFD注文で説明したチャートに、更にもう一本損切りラインと言う赤いラインが追加されている事が分かると思います。

既にチャートを見てお気づきになった方がほとんどだと思いますが、そうです。IFO注文は、IFD注文に加えてもう1つ注文を入れる事ができるのです。

例を見てみると、まず、エントリーラインの119円で取引が約定した場合に、損切りのラインが116.7円に入っています。そして利益確定のラインが130円です。

IFO注文は「どちらか1つの注文が成立した場合には、他方はキャンセルしますよ」と言う事なので、上のチャートの場合には損切りラインに相場が到達していないので、損切りの注文である逆指値は実行されずに、利益確定のラインの指値注文が実行されます。

そして、損切り注文である赤いラインの逆指値注文は、指値による利益確定注文が実行されたと同時にキャンセルされ注文は無くなってしまいます。

このIFO注文を利用する事で、寝ていても、パソコンの前に居なくても、何をしてても、自動的に自分の考えたポイントで取引を行ってくれ、尚且つ、そのトレードに対して利益と損失を計算する事ができます。

ここまででも、IFD注文とIFO注文の利便性は良く分かって頂けたと思うのですが、このIFD注文とIFO注文を利用する事には更なる強みがあります。次はその事について紹介してみたいと思います。

IFD・IFO注文を利用する事による利便性

IFD注文とIFO注文を利用する最大の利点は、自分が事前に決めた位置で自動的に約定、損切り、利益確定を行ってくれると言う事です。

FX初心者や入門者の多くは、取引に対するプレッシャー、お金に対するプレッシャーから、どうしても損大利小の取引を行ってしまう傾向にあります。

既にFX取引をされた経験のある方は、過去の自分の取引履歴を振り返ってみてください。利益確定が損失確定をした取引に比べると比較的に小さくなってしまっていませんか?そう言う方が、IFDやIFO注文を利用する事で飛躍的にトレードの質が向上する場合があります。

それは、客観的な目で見て、利益と損失の確定を決める事ができるからです。実際に、自分の目の前で「1万円増えた」や「1万円減った」が1秒ごとに起きていると、気が付くとお金の魔力に取り付かれ冷静な判断を失ってしまい、「なぜか数百円の利益で利益の確定をしてしまう」と言う初心者特有の負けパターンを形成しがちです。

しかし、このIFD注文やIFO注文は、このような負の感情を一切無視して、事前に決めた取引のポイントで機械的に売買を行ってくれます。

更に、事前に損切りポイントや利益確定ポイントを入力する必要があるため、損益の計算をしながらの取引を計画的に行う事もできますし、1回1回の取引に対して計画性が生まれてきます。

また、事前にストップと利益確定ポイントを入力する事は、「何となく取引をした」と言う初心者や入門者特有の意味を持たない取引が一切できない事も意味しています。

こうしたトレードは、FXで一番大切とも言っても良い資金管理についても学ぶ事ができるため、特にFXを始めたばかりから積極的に導入しておくことで、自分のトレードを育てる非常に良い材料にもなります。

FX初心者の方や、利益を出すことのできていない方も、これを機会に是非もう一度IFD・IFO注文を見直してみる事をお勧めしたいと思います。

IFD・IFO注文は初心者トレーダーの見方のまとめ

IFD・IFO注文という、本当に便利なトレード方法について皆様に知って頂きました。最初は、どうしてもトレードの際に分からなくなってしまうことがあるのですが、慣れたら簡単に設定できるようになりますので、今回はイメージだけ掴んでおいてください!

IFD・IFO注文は初心者トレーダーの見方のまとめ
  • IFD・IFO注文は利益と損失の計算を事前に行った取引ができる
  • もしもの災害やトラブル時の対策として使える
  • 感情に左右されない取引を行う事ができる
  • 1回1回の取引に意味を持たす事ができる
  • IFD・IFO注文は、初心者トレーダーの取引を大きく飛躍させる可能性がある