FXを始める前に知っておきたい取引時の精神状態

最終更新日: 2020年08月01日

ここでは、FX取引を始めなければ感じる事ができないFXで取引を行っている際の精神状態について紹介していきたいと思います。

FXを始めていない皆様にとって、ここで書かれている内容について「自分はそんなこと無い」と思われるかも知れませんが、行く行くは必ず感じる、または身を持って体験する事です。それを体験する前に少しでも自分の立場を置き換えて感じる事で、将来の取引の際には思い出して頂ければと思います。

ストレスを受けている人の画像を紹介していますが、FXが取引時に与える精神への影響と対策について、どのような影響を与えるのでしょうか?

内容・構成は以下の通りで紹介していきます。

FXを始める前に知っておくFXが与える精神への影響

さて、FXを始める前に知っておきたいFXの取引が与える精神への影響についてですが、FX取引は正にパソコンに向かって毎日のように世界のトレーダーと戦う孤独の戦いとなります。

その孤独の戦いが「お金」と言うものを挟む事によって、人の精神へ大きな影響を与える事を、これからFXを始められる方や既に始めていらっしゃる初心者トレーダーの方には知っておいて頂きたいと思います。

このトレードが孤独な状態であるからこそ、誰も自分の取引を止めてくれる人も居ませんし、逆に買い場や売り場で勇気を持った取引をできない、指が動かなくなる事も沢山あります。

ましてや、大金の掛かったトレードになると、気が付けば相場に対する読みも、いつもは売り買いが公平な立場から捉える事ができているのにも関わらず、自然に自分が保有している通貨の価値が上がると思い込んでしまいます。

自分のトレードに対して自信が無いのは銀、自信があるトレードを行う事は金なのですが、過度の自信は最悪の結果をもたらす可能性があるのがFXなのです。

つまりは、自分の精神状態を自分自身でコントロールする事が、勝つためのトレードへの近道であるとも言えます。

では、精神的に悪影響を受けている状態ではどのような悪い取引を行ってしまうのでしょうか?次は、その事について紹介していきたいと思います。

ギャンブル脳にならないトレードを心掛けること

FX初心者が大金の掛かったトレードで一番陥りやすい症状は、「お金」と言う魔法に掛かってしまったギャンブル脳です。

FXを始めたばかりの内は、誰しも資産運用と言う気持ちで始められる事と思います。例えば100万円を運用しているなら120万円になれば大きな資産運用の成功だと考えることでしょう。

しかし、FXのトレードを重ねていく内に、気が付けば運用金額も上がってしまい、更には資産運用と言う思いから始めたはずのFXがギャンブルのようになってしまう方が沢山いらっしゃいます。

「自分はFXを資産運用と考えているので、そんなギャンブル脳にはならない」と考えておられる方がほとんどだと思いますが、恐ろしい事に、このギャンブル脳に変わる瞬間と言うのは、取引している本人は全く気づきません。気付くのはギャンブルを行った後になります。

それに輪を掛けて悪い事に、ギャンブル脳に変わるまでに投資家が必要な時間と言うのは、約数分と言うからFX初心者や私は関係無いと思っている方も、その危険性について知っておく必要があります。

では、どのような場合に人間はFXで取引をしていてギャンブル脳になるのか?

それは、多くの場合に負けが込んだ時に起こります。

例えば、いつもなら5勝5敗程度の取引になっているのに、その日に限っては9連敗していたとします。

ギャンブル脳になった事がある方なら、経験から「これ以上は危険だ」と判断し踏み留まれる事が多いのですが、経験の無い方は「次こそ勝てるだろう。次で全部取り返してやる。」と言う思いに駆られてしまいます。

この考えに頭を支配されてしまえば、もう行き着く先は天国か地獄かです。この場合に良くあるパターンでは、地獄へ落ちる方がほとんどです。

それは、既にFXが精神状態を掻き乱してしまっていて、冷静な相場の判断ができなくなってしまっているからです。普段ならやらないトレードを「勝負」と考えてドンドンやってしまいます。

こうなった場合には、もう行き着くところまで行ってしまう方も沢山いらっしゃいますので、くれぐれも注意して頂ければと思います。

こう言ったギャンブル脳に自分をさせないために幾つかの方法がありますので、次で紹介していきたいと思います。

取引時の精神を安定させる幾つかの方法

次に、ルール構築をする際には、自分の1日のトレードの最大損失に対する上限を決めておく、もしくは1日の取引回数に制限を設けておくことも大切です。

不思議なもので、人間は勝っている時には「これだけ今日は利益が出たから止めておこう」と思えるのに対して、負けている時には「次で買ったら止めよう」などと、悪い流れを引っ張りながらも、ずるずると取引を行ってしまいがちです。

負けた時は「アッサリと引く」これが鉄則となります。

トレードを安定させるために「逆指値」の設置、または「IFO注文」注文などで取引を行う。これは、注文を行う時に自分が冷静でない限りは上手くいかない注文方法ですし、リスクがコントロールできると言う意味でも精神を安定させる事ができます。(注文方法について詳しくはFXの始め方記事内の「FX基本の注文方法は王道3パターンから」または「IFD・IFO注文は初心者トレーダーの見方」を参考にしてください)

他の方法としては、集中する時間を設定する。例えば1日に3時間なら3時間だけをトレード期間と設定して、利益が有っても無くても3時間で止めるようにします。そうすると、毎日が新しい心構えでトレードが行えるので「明日がある」と気持ちを切り替えてギャンブル脳になる前に踏み留まりやすくなります。

最後に、ギャンブル脳との戦いは、どこまでトレードの技術を磨いても、何年FX取引の経験を重ねても消えるものではありません。特に経験の浅い初心者投資家は、自分を抑制しながらの取引を心掛ける事が大切になります。

FXを始める前に知っておきたい取引時の精神状態のまとめ

FXを始める前に知っておきたい取引時の精神状態という、なかなかイメージできにくいお話に最後までお付き合い頂きましてありがとうございます!意外とこう言ったことを教えてくれる人ってすくないので、皆様のお役に立てておりましたら嬉しいです。

FXを始める前に知っておきたい取引時の精神状態のまとめ
  • FXの取引中にギャンブル脳になっているかどうかは、本人では気付きにくい
  • FXは負けた時は「アッサリと引く」
  • 決めたルールは絶対に破らない事
  • 注文の際には成行注文で無く「逆指値」や「IFO」を利用する
  • 1日のトレード時間や最大損失を設定する