変動金利とは?

変動金利とは?

最終更新日: 2020年08月16日

変動金利(floating rate)とは、預金・債券・住宅ローン・借入などの契約を結ぶ際に、受け取る事ができる金利(または支払うべき金利)が固定されておらず、金利変動に伴い変動つまり変わるものを指します。

金利は日々変動していますが、「変動金利」はその影響を受け金利が上がったり下がったりと変動します。

対義語として「固定金利」が有り、固定金利は変動金利と反対の意味で、日々の金利変動の影響を受ける事無く、受け取る事ができる金利(または支払うべき金利)が一定しています。

また、固定金利で契約を交わした後に変動金利に金利を変更する事、または、変動金利で契約を交わした後に固定金利へと変更する事を「金利スワップ取引」と言い、それにより変更された金利を「スワップ金利」と言います。

変動金利の利点

変動金利の利点として、現在の金利が比較的に高く将来的に金利が低下していく場合に借り入れを行った場合に、金利変動の影響を受ける変動金利は支払いを抑える可能性が有ります。

もしも、金利の高い時期に固定金利にて借り入れを行ってしまうと、金利が低下していき安い利息でお金を借りられる時期になったとしても、高金利での利息を払い続けなければいけません。

逆にお金の預け入れを行う場合において、金利の安い間に固定金利での契約をしてしまうと、将来的に金利が上昇した場合において良い利息を受ける事ができません。

しかし、変動金利を利用する事により、将来的に金利が上昇した際には高い金利での利息を得られる事ができます。

変動金利を選ぶ場合

借り入れの際、契約時の金利が高金利で、尚且つ将来的に下落しそうであれば、将来的に変動金利が利払いを抑える事ができる可能性が有ります。

逆に預金をする際、契約時の金利が高金利で、尚且つ将来的に下落しそうであれば、金利の影響を受ける変動金利でリスクをとるより固定金利が利息を多く得られる可能性が有ります。

借り入れの際、契約時の金利が低金利で、尚且つ将来的に金利が上昇しそうであれば、変動金利は金利上昇を受け支払いが増加する可能性があるため、金利変動の影響を受けない固定金利が利息を抑える事ができます。

逆に預金をする際、現在の金利が低金利で、尚且つ将来的に金利が上昇しそうであれば、変動金利は将来的に金利が上昇すれば利息を多く得られる可能性が有ります。

変動金利表
預け入れ・借り入れ 将来の金利見通し 選択する金利
借り入れ時 上昇する 固定金利
下落する 変動金利
預け入れ時 上昇する 変動金利
下落する 固定金利

一般的に上の表のように固定金利か変動金利を選択する事が望ましいですが、実際の金利変動の見通しは非常に高角度からの専門的な分析を必要とします。金利変動の見通しを決める際には注意が必要です。