ストップウォッチトレード手法

ストップウォッチトレード手法

最終更新日: 2020年08月02日

ストップウォッチトレード手法について聞いた事がある方はいらっしゃらないと思います。それは当然の事で、実は私のオリジナルの手法?だからなんです。

しかし、手法と言うのは名ばかりで、実際は「ストップウォッチトレード手法」と言うのはFX初心者の裁量トレードを矯正させるものとなっています。

「ストップウォッチトレード手法」は以下の3つの項目と1つのまとめで紹介しています。

ストップウォッチトレード手法が生まれた理由

ストップウォッチトレードを行っているイメージ

始めに、ストップウォッチトレード手法が生まれた経緯について紹介させて頂きますが、先にも紹介したように「ストップウォッチトレード手法」は手法とは悪魔で名ばかりで、実際には初心者の裁量トレードを矯正させるものです。

そのためストップウォッチトレード手法を使う事によって利益を上げる事を目標にしているのではなく、「初心者トレーダーのトレードの質を向上させる事を目標としている」と言う事を念頭において頂ければと思います。

では、なぜ利益を出すための手法では無いストップウォッチトレード手法を私が考えたのでしょうか?

それは、自分自身が重ねてきた負けトレードのスタイルを見直した事から始まります。

トレード中に自分の中に雑念が生まれている様子

当時、負けトレードを重ねていた頃の私の手法は、正にテクニカルトレード1本と言う負けトレーダー特有のトレードスタイルでした。

RSIMACDと言った、オシレーター系のテクニカル指標に拘った短期トレードを主としており、勝っている日には10連勝・20連勝は当たり前と言った取引スタイルをしておりました。

勝った日の1日の勝率は70%~90%くらいで、もちろん100%の勝率を出している日も沢山ありましたが、その自分の成績を月間単位に直してみると2ヶ月勝って1ヶ月負けると言う感じで、月間勝率は66%と言う結果となっていました。

しかしながら、これほどの成績を収めて利益は?と言うと1番大切な中身が散々なものとなっていました。それは、負けた月が勝った月の2ヶ月分の利益を吸い上げてしまっていたからです。

当時の私は「勝率が高いのに負ける原因」について薄々感づいていました。

それは、「大勝負での利益が少い」と言う事です。

大金の掛かった大取引になればなるほど自分の中に複数の自分が現れ始めて、事前に決めていた利益確定ラインまでポジションの利益確定が我慢できなかったり、「数pipsの利益にも関わらず金額にしたら大きい」と言う自分の中の悪魔の囁きに従ってしまい、どうする事もできずにいました。

もちろん、そういう取引を重ねていると、利益確定は非常に速いのでもちろん勝率は鰻登りに上がっていきますが、その一方で負けたトレードの損失を取り戻すためには沢山の勝ちトレードが必要になってしまっていました。

そんなある日、「コツコツドカン」を繰り返していた自分のトレードに危機感を感じて生まれた手法と言うのが、今回紹介する「ストップウォッチトレード手法」です。

ストップウォッチトレード手法とは?

ストップウォッチトレード手法は、大金の掛かったトレードにおいても絶対に自分がブレナイようにするためのルールで、自分の中に出てくる他の自分からの悪魔の囁きを抑えるために使います。

その方法と言うのは、自分のトレードに対して時間制限を与えてやると言う事です。

ストップウォッチトレード手法で自分の中の悪魔の囁きを抑えている様子

多くのトレーダーは、取引を行う前に必ずストップや利益確定ラインを考えたエントリーを行っていると思いますが、私の場合も同じように取引の前には必ず資産運用計画を立てた行動を取っていました。

その資産運用計画に沿った取引にプラスしてストップウォッチトレード手法の導入による時間制限を与えてあげます。

具体的なルールは以下の通りです。

  • 建玉(ポジション)が含み益の場合に時間制限を与える
  • 建玉(ポジション)が含み損の場合には強制決済までの時間制限を与える
  • 含み益の場合の時間制限は建玉保有時間(ポジションホールド時間)の最低時間とする
  • 含み損の場合には建玉保有時間(ポジションホールド時間)の最高時間とする
  • 与えた時間制限は絶対に変更しない
  • ルールを破るような相場展開(パニック相場)が起きた場合には流れに対する逆張りの禁止
  • パニック相場の反転を狙う時には難平(ナンピン)禁止

と言ったものです。

これらのルールが何を意味としているのかと言うと、含み益が出た時点で利益確定にソワソワしてしまう自分を抑えるために、保有中のポジションが含み益となった場合には、「利益確定ラインの指値に刺さる」もしくは「一定期間が過ぎる」まで『利益確定がさせない(できない)』ようにしています。

また、含み損となった場合には、ある一定期間を過ぎてしまった場合には利益が出ていない限り、「損失が大きかろうと小さかろうと」「ストップに掛かりそうだろうと掛かりそになかろうと」有無を言わさず強制決済となります。

つまり、黒字となっているポジションはできるだけ長くホールドさせて、赤字となっているポジションはできるだけ早く損切りさせるようになっています。

ストップウォッチトレードで体に損小利大を叩き込む

先人の相場師達は皆、口裏を合わせているかのように「損小利大」と言う言葉を口にしますが、実際にトレードをして頂けると分かりますが、実際に初心者がそれを実行するのは至難の業です。ついつい自分のお金惜しさの余りに損切りする事を躊躇してしまいます。

そこで、ストップウォッチトレードを採用する事によって、自分のトレードに対する良い意味での自信が生まれてきますし、何といっても損小利大の考え方が自然に体に入ってくるようになります。

今ではストップウォッチトレード手法はもう使ってはいませんが、染みついた「損小利大に対する概念」のおかげで、当時よりも勝率は落ちましたが小銭を稼ぐような利益確定は一切無くなりました。

ただ、今でも形を変えて、「一定期間が過ぎたポジションは含み損だろうと含み益だろうと清算する」と言う形でストップウォッチトレード手法は残っています。

もしも、「勝率が良いのに数ヶ月のトレードを振り返ってみて負けている」と言う方がいらっしゃいましたら、このストップウォッチトレード手法が何かの役に立てるのでは?と考えています。

ストップウォッチトレード手法のまとめ

ストップウォッチトレードのお話はいかがでしたか?正直、こちらのトレード矯正手法は、ほとんどの投資家に対して有効な手法になります。悪いトレードが続いているときや、自分の取引が信じられなくなった時に、こちらのお話を思い出して頂けたら嬉しいです。きっと活路が見出せるはずです!

ストップウォッチトレード手法のまとめ
  • ストップウォッチトレード手法は悪いトレード循環を矯正させる
  • 特に大勝負に弱い方(当時の私のような)には滅法効果的
  • ストップウォッチトレード手法は「損小利大」を体に覚えさせやすい
  • 現在は「一定期間が過ぎたポジションは含み損だろうと含み益だろうと清算する」と言うルールへと変化