FXの売り買いポジションの傾向とタイミング

 FX取引には「売り」と「買い」の両方から取引ができる事は既にご存知だと思いますが、ここでは、その売りから入る取引と買いから入る取引が違う傾向にある事に言及していきたいと思います。

 初心者から中級者までの方を対象としての記事ですが、なかなか相場の傾向が掴めない方が読まれても新しい発見があるかも知れません。

手書きで黒板にチャートを示したもの

 「FXの売り買いポジションの傾向とタイミング」についての内容は以下の通りとなっています。

売り買いポジションの傾向と違い

 FXは「売りから取引を始めても買いから取引を始めても同じだ」と考えるトレーダーも中には居ますが、トレーダーの多くはその2つのトレードを意識的、もしくは無意識の内に使い分けています。

 ここで、人間の心理的な問題なのですが、人間は地球と言う重力の有る空間で生きているため、知らず知らずの内に「物は上から下へと落ちる」と言う現象を生まれた時から刷り込まれてしまっています。

 例えば、高価な壷に手が掛かってしまい地面に落ちるまでの瞬間、人間は恐怖を感じますが、逆に壷が上に上っていく様子には恐怖よりも驚きを感じるはずです。

 これと同じように、通貨の値動きについても上がっていく相場に対しては恐怖を感じないのに、下がっていく相場には恐怖を感じるようになります。まさに、地球に生まれた者の宿命かも知れません。

売買注文が行われているようす

 トレーダーの中には「チャートには重力が存在している」と言う表現を使う人も少なく有りません。

 つまり、「上昇相場と下降相場とでは人間に対して与える影響に差があるのであれば、注文をする際にも売り注文と買い注文(売りポジションと買いポジション)とでは当然変えるべきである(違いを与えるのが自然だ)」と考えられます。

 では、どのような違いを与える事で、上手く相場の流れに乗るトレードを行う事ができるのでしょうか?

エントリータイミングを変える売りと買い

 まず、「相場が下がる時と上がる時では値動きにどのような違いがあるか?」を知る事から話を進めていきたいと思います。

 基本的な傾向として、相場が上昇する時はゆっくりと時間を掛けてジワジワと相場が上昇していく傾向を見せますが、その一方で相場が下降していく時には、短時間で大きく相場を押し下げていく傾向があります。

 この事を知っていれば、後はこの特徴を利用してエントリータイミングを売りと買いで切り替える事で、相場に対して流れに乗りやすくなります。

 例えば、上昇している相場に対して売りで取引を行う場合(逆張り)、上昇している相場は時間を掛けてゆっくりと上がっていく傾向があるので、「早い段階で売りを入れる事は危険だ」と言う考えを持つ事ができ、エントリー時間を遅らせる事で無駄なロスカットを回避できます。

 逆に相場が下降している際には短時間で大きく値下がりを見せる事が想定できるため、ちょっと下がった程度の相場に対して慌てて買い注文を入れてしまったら、そのまま大きく値下がりをしてしまい大きな損を出してしまう可能性が考えられます。そこで、中途半端な買い注文(逆張り)を入れずにしっかり引き付けてから買う事となるでしょう。

売りと買いでのポジション保有時間を変える事

 さらに、先ほど上昇相場と下降相場の特徴を踏まえると、ポジションの保有時間にも違いが生まれてきます。

 例えば、買いポジションを持っている時に上昇相場が起き上手く利益が伸びる展開となっている場合に、「相場の上昇はゆっくりと進む」と言う事を頭に入れておくことで、ポジションの保有時間を長く設定する事で利益を拡大させる事ができるようになります。

 反対に、売りポジションを持っている場合に下降相場となり利益が伸びる展開となった場合には、「相場の下降は早く大きく進む」と頭に入れておくことで、大きく瞬間的に相場が下がった位置での利益確定ができるようになります。

ポジションの保有時間を計る時計

 トレーダーにより、売りと買いとのポジションの保有時間には違いが有りますが、買いポジションのホールド時間(ポジション保有時間)は売りポジションのホールド時間の1.5~2倍程度の気持ちでトレードをされている方が多いようです。

 もちろん、このような何倍にするかの設定については取引手法のバックテストを行う事でも最適な数値を見つけ出す事は可能ですが、裁量トレーダーの場合にはストップウオッチや時計を使って対応を取る事もできます。

 また、見ているチャートや時間軸に加えて、通貨ペアの特徴などについても気を配っておく事で、更にこの売りと買いでのポジションの保有時間を変える事に意味を持たせる事ができるようになります。

FXの売り買いポジションの傾向とタイミングのまとめ

 これまでの「FXの売り買いポジションの傾向とタイミング」のまとめです。

  • 上昇相場に対する売り注文は焦らず時間を見ながら
  • 下降相場に対する買い注文は引き付けてから
  • 買いポジションは売りポジションに比べて長めに保持する
  • 売りポジションは買いポジションに比べて短めに保持する
  • 裁量トレードでは時計を使いポジション保有時間を変更しているトレーダーもいる

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