私が考えるFX初心者が負ける5ヶ条

 FXを始めたばかりの初心者の方の多くは、勝っている時は良いのですが、いざ負けはじめると「自分でもビックリするほど負けてしまう傾向」が有ります。

 そして、一度負けはじめると、「自分が今までどうやって勝っていたのか?」が分からなくなり(自分のトレードを信用できなくなり)、「どうすれば勝てるのか?」「自分はどのようなトレードをしていたのか?」と自分のトレードを探し始めます。

 そんな自分のトレードを探し始めてしまった人は、ついつい、「勝ち方」ばかりに拘ってしまい、「聖杯探しの旅」へと出発され、その後、ある人はマーケットから去り、またある人は「いつか勝てる日が来る」と信じて年々負けを増やしていってしまいます

私が考えるFX初心者が負ける5ヶ条 画像

 このような「聖杯探しの旅」へと出るような、FX初心者の多くが辿る道について、私も例外無く通ってきました。もちろん、それは「私がFXで大敗を経験した事が有る」事を意味しています。

 そして、出口の見えない「聖杯探しの旅」の中で気が付いたのは、自分が根本的に考える材料を取り違えていたこと。つまり、「FXは勝ち方を探すものでは無く、負けない方法を探すものなのだ」と。

 どんなテクニカル指標も、どんなファンダメンタルズ分析も、どんなに勝率が高い手法も100%の勝率は有り得ない、有り得た場合にも、それは汚い手を使って偽装されたデータばかりです(過去の記事参照:勝率90%以上・理論値100%のFX手法の真実)。

 そこでここでは、私がトレードのどん底から這い上がった時に特に注意した、「5つの初心者トレーダーにありがちな負ける理由」について紹介していきたいと思います。

 また、ここで紹介する内容に1つでも「あっ、当てはまる」と思ったら、そのトレードは「即レッドゾーン警戒エリア」に入っているので、勝っている方は今一度トレードの見直しを、もし負けている方は、再度自分に言い聞かせる材料にして頂ければと思います。

 ここで紹介する「私が考えるFX初心者が負ける5ヶ条」に関する内容は以下の通りになります。

ポイントまで待てない

 FXは「待つのも相場」と言う格言もあるように、自分が想定した「エントリーポイント・利食いポイント・損切ポイント」など、しっかり待つ事もトレードの1つです。

エントリーポイントをじっくり待つ釣り師

 釣りに出かけたならば、“マキエ”や“場所替え”それに“仕掛け交換”などの様々な状況改善のテクニックは有るかと思いますが、魚が掛かるまで「ジッと耐える」事ができない人は魚を釣り上げる事ができません。

 また、仕掛けによっては、1匹既に魚が針に掛かっている状態でも「小物だから」と言う理由で、そのまま釣り上げてしまわないで、「仕掛けを維持して大物が掛かるのを待つ」と言う事もあるでしょう。

 ここまでの紹介で既にお気づきの方も多いかと思いますが、実は、この“釣り”と言うのは自然を相手にしているスポーツなだけ有って、FXを非常に良く似ているんですね。

 つまり、釣りの状況改善のために行う“マキエ”や“仕掛け交換”と言ったものが、“テクニカル分析”や“ファンダメンタルズ分析”、または“マーケット研究”と言ったもので、“魚”が私たちが追い求めている“利益”です。

 釣りでは“魚(利益)”を得るために“常にタイミングを待たねばならず”、焦って引き上げてしまっても魚は針には食いついておらず、引き上げるのが遅くなったら餌だけしっかりと取られてしまっている事も有ります。

 この事についても、FXで言うところの“微益利食い”、“ストップ刈り取り(損失確定)”と言ったところと、“非常に良く似た性質”である事にお気付きになられる方も多いかと思います。

 ただし、釣りでもそうですが、「絶妙のタイミングを釣り上げ続けろ(稼ぎ続けろ)」と言われると、やはり魚は生き物(相場は生き物)なので、どうしても100%とは行かないでしょう。

 しかし、ジッとタイミングを待っていれば、必ず自分にタイミングにピッタリの波が訪れ、その波に乗る事さえできれば大きな魚(利益)を釣り上げる事ができるでしょう。

 もしも、そんな「大きな魚(大きな利益)を釣り上げた経験が無い」と言う方がいらっしゃったら、1つ考えてみてください、早すぎるタイミングで魚を釣り上げようとして魚がまだ食いついて居なかったりしていませんか?

 もしくは、「釣り(取引)がしたい」と言う誘惑に負けてしまって、自分が得意な釣りタイミングを待たずに始めてしまい、大波が来る時に餌を全部魚に取られてしまっていたりしませんか?

 私の知る勝ち組トレーダーの方々は皆に共通するのは、“タイミングが来るまで待ち続ける”事ができ、“勝負時には惜しげも無く大金を突っ込む”、そして、“勝負時に張り込めるだけの準備をしている”と言う点でしょう。

負けスタートの取引

 負けで取引がスタートをしてしまうと、どうしても“焦り”が生まれてしまう事が多く、悪循環と言う“ドツボ”に嵌ってしまう事が有ります。

牛が利益を壊している様子

 人(トレーダー)によって、“負けスタートの取引”の定義自体が違ってしまうのですが、ある人にとっては、「その日の最初のトレードが負けスタートの取引だ」と認識するでしょうし、ある人は「その週の取引が最初の取引」、またある人は「その月のトレード」と、まずは、「自分の負けスタートの取引が何なのか?」を知る必要が有ります。

 負けスタートの定義は、何でも良いのですが、最も大切にすべきは「その人のマーケットに対するとらえ方」つまりは「トレードスタイル」を基本とすると分かりやすくなります。

 例えば、“スキャルピングトレード”のように数秒から数分間の間だけポジションをホールドするようなトレードをする方にとっては、最初のトレードは「1日」、私のように「デイトレ(1日数回トレード)~スイングトレード(4~5日)(長期保有)」と言う方は「1週間」区切りにてトレードの組み立てが行われます。

 つまり、それぞれの区切りと考える時間軸での“最初のトレードで負けた時”、それぞれのスタイルのトレーダーは、それぞれの焦りを感じる訳です(私の場合は月曜日の最初のトレード)。

 その原因は、最初のトレードと言うのは、「トレーダーが常にマーケットに対して自分を順応させている」にも関わらず、“そのトレーダーの順応をマーケットが裏切る”事があるためです。

 もう少し分かりやすく言うと、区切りの時間はトレーダーによって様々ですが誰しもが持っている時間的概念で、その区切りの時間と言うのは“マーケットに対して考える時間”を与えてくれます。

 そして、“マーケットについて考えて考え抜いたトレード”と言うのが、最初のトレードであり、最も大切な自分の今後を占う可能性の高い取引と言えると私は考えています。

 人間、考え抜いた自分の相場観が“狂っている”とは余り考えたくないもので、最初のトレードが間違っていた場合、「自分が想定していたポイントより、さらにおいしいポイントでエントリーができる」と、ついついマーケットの甘い誘いに乗ってしまいガチです。

 それはストップ幅にもよりますが、1度や2度程度の負け取引が続いた程度ならば良いのですが、4回、5回と連続してくると、負けを取り戻すために後に引けなくなってしまいます。

 そこで、思い出して頂きたいのが、最初のトレードで負けた時には、今一度、「自分の考えに間違いが無かったのか?」と再度自分自身に問いかける事。

 悪魔で私の場合のトレードの場合ですが、最初のトレードから3連敗を喫した場合には、一度トレードの手を休め、ニュースを読み直し、「何が原因でマーケットが動いたのか?」「なぜ自分が想定いるような動きにならなかったのか?」と言う答えを探し始めます。

 もしも、その答えが出てこないのであれば、「自分の考えが正しいに違いない」と言う判断の元で再度トレードに挑む事にし、答えが「自分の考えが間違っている」と示していたならば、トレード全体の再構築(ポジション分布変更・利益損失コントロール)を行います。

 誰しも不安になるのが「最初のトレード」で誰しもが負けて焦るのも「最初のトレード」ですが、もしも「最初のトレード」で負けても「何も思わない」と言うのであれば、それは事前準備が足りていない事を示しているのかも知れません。

 つまりそれは、「相場を“丁半博打”と考え、“アテズッポ”で張っているのと同じ」と言う事を意味しているかも知れないので、再度、自分の胸に手を当ててみて頂ければと思います。

取引中に寝てしまう

 FXで取引をしている最中、特に多額の含み損を抱えてしまった時に、突然の眠気を覚える事は無いでしょうか?この眠気は“危険信号”です。

トレード中に眠ってしまう猫

 FX取引は、“投資”である以上、人間の精神や体力に大きな作用をもたらすもので、トレーダーの事を、「ただ椅子に座ってパソコンと向き合いながらクリックをしているだけの仕事」と考えている方も多いのが現状ですが、現実は、その“真逆で”、“トレードはかなりの重労働”だと言えます。

 そんな重労働に耐えてトレードを続いているトレーダーは、時折、トレードをした後で“急激な眠気”に襲われる事が有ります。

 トレードを本業としている方の場合、日々、マーケットに合わせた生活をしているために、疲れが溜まっていたり、睡眠時間がほとんど無く、“週末しかマーケット以外の事を考える余裕が無い”と言う忙しい毎日が、眠気を及ぼす1つの原因でもあるのですが、多くのFX初心者の場合は、これは当てはまりません。

 中には、「FXは副業でやっているので、本業が忙しいからFXで取引をしていると眠くなる」と言う方もいらっしゃいますが、それは本音でしょうか?

 思い返してみてください、「含み益が数百万出ているトレード」の最中に、突然眠くなってしまう事は有りましたか?

 恐らく、自動売買(コンピュータによる売買)以外で、「数百万、数千万単位の益が出ているトレードをしている最中に眠くなってしまった」と言う人はほとんどいらっしゃらないかと思います。

 これは、「多額の含み益」が人間のアドレナリンをドンドン分泌させている状況で、言うならば脳の中では“交戦状態にある”ため全く眠くならないのです。

 その一方で、「多額の含み損」を抱えている時に眠くなる事を経験した方は多くいらっしゃると思いますが、これは、“脳が限界を示すサイン”で、逃れられない現実に対して耐え切れずに、“体を休ませよう”としているのです。

 つまりは、“グロッキー状態”と言う事です。

 このグロッキー状態になってしまった人と言うのは、様々な問題が体に起こりやすくなるのですが、私のケースでは“かなり”不規則な生活と、バランスの“悪すぎる”食生活に、偏頭痛を抱え込んでしまい、マーケットが休みとなる週末になるとマーケットからの緊張が解かれて、嘔吐・頭痛・目が開けられないなどと言う状況に苦しんだ事も有りました(今では週末にも気を抜き過ぎないようにして改善)。

 それほど、FXと言うものは精神や肉体的影響が強いものなのですが、FX初心者の多くは(私もそうでした)、「多額の含み損から逃げるために寝る」と言う行動をついつい行ってしまう傾向があります。

 「起きた時には含み益になっているかも?」と言う淡い期待の元で、含み損となっているトレードに対しての責任を自然の流れにゆだねるためです。

 しかしながら、こう言うトレードをしていたのでは、いつまで経ってもマーケットの本質はつかめずに、行動を起すべきポイント(損切り)で行動を起せる強さは身に付きません。

 特に、私のように「マーケットの本質は損失を如何に抑えるかである」と考えている人ならば尚更で、損失を抑えるため、自分が生き残るためには、自分の腕を切り落とすくらいの決断が必要な時も有ります。

 そう言った、厳しい状況での決断を繰り返していく事が、マーケット初心者、つまりFX初心者脱退への経験であり、相場観を養う上で最も大切なものなのでは無いでしょうか?

 つまり、「含み損で寝る」と言う行為は、その時点で“勝負を放棄した”のと同じ事なのだと私は考えています。

悩み事がある

 マーケット以外の事に悩みがあり、その悩みをマーケットに持ち込むトレーダーのほとんどは、残念ながら怖いほど“負け”ます。

悩みがあり、たそがれているトレーダー

 例えば、仕事上(FX以外の本業)での悩みや、家庭での悩み、または友人関係や親族関係の悩みなど、ほとんどの方は日々の生活に対して“悩み”を抱えていらっしゃることでしょう。

 しかし、そんな1人1人の悩みについて、マーケットは全く理解を示してくれません。

 強いて言うならば理解を示してくれないどころか、反対に「傷口に塩を盛る」ように、「悩みの上に負けトレードを背負わせるのがマーケットだ!」と言っても過言では無いのかも知れません。

 それほど、弱者に対して冷酷な仕打ちをするのがマーケットなのですが、多くのFX初心者は“藁にもすがる思い”でFXと辿り着き、そして夢破れ散っていきます。

 これは何故なのでしょうか?

 これは、マーケット、つまりFXが“基本的に弱者を食う事により利益を出すものだから”と考えると全ての状況が呑み込める方が多いのでは無いでしょうか?

 つまりは、自分が悩みのある状況でマーケットに挑んでしまっては、その悩み(弱み)に付け込まれて、圧倒的なマーケットの迫力に食い殺されてしまうのです。

 そこで、もしも深刻な悩みが有る場合には、“しばらくマーケットを休む”、もしくは、“取引額を小額にする”と言った行動を起す事こそが、自分の資産を、自分自身を守る手助けになるかと思います。

 “悩みが有る時”と言うのは、冷静な判断力にも欠け、どうしても行動が遅くなってしまいます。

 FX取引と言うのは、常に“相手を後手後手と裏目においやる事”を目的としてものだとも言えますので、まずは自分がしっかりと立った上でのトレードを心掛けて頂ければと思います。

熱くなりやすい

 「私が考えるFX初心者が負ける5ヶ条」の最後は、今でも私を苦しめ続けている事、それは「マーケットに対して熱くなりすぎること」です。

興奮してマーケットに熱くなりすぎている様子

 FXで取引を行っている当の本人は「自分がマーケットに対して熱くなっている事」に中々気が付きにくいもので、しばらくして大相場が終わり、マーケット全体が要約気付いている事を実感し始めた時に、自分を取り戻し、「その時、何が起こったのか?」を理解し始めます。

 マーケットに対して自分が熱くなりすぎていると、どうしても冷静な判断に欠け、時にマウスを投げつけたり(3回経験済み(笑))、モニターに殴り掛かったり(2回経験済み(涙))と、普段の自分で有れば“絶対に取らない行動”を取ってしまいます。

 これは、私の場合には物に当たっている分だけ数万円程度で済んでいるのですが(もちろん後でかなり反省しています(涙))、もしもマーケットに対して当たってしまった場合、ハイレバレッジにて、全ての損失を取り返そうと“無謀な掛け”に出てしまう人がいらっしゃいます。

 例えば、パチンコをされる方なら理解して頂けると思うのですが、3万円持って行き、投資金2万5,000円辺りで、数回当たりは引いたものの、結局全て呑まれてしまい、さらに5,000円を台に入れてしまう。

 これが熱くなってしまいってる状況です。

 「もしかすると、次の1,000円で当たるかも知れない」と言う状況の中で、パチンコは葛藤が行われますが、FXの場合には「そろそろ反転するかも知れない」と言う、何の根拠も無いものに葛藤の中で、全財産を投資してしまう事が有ります。

 パチンコをしない人は、パチンコをする人に対して、「ある程度出たところで止めていれば勝ててたのに」と言いますが、それは、「熱くなったことが無い人には一生分からない世界の話」で、理解する事は困難な話とも言えます。

 しかし、“この熱くなってしまう”と言う状況をコントロールしなければ、何時まで経っても“コツコツドカン(FXで小さな利益を積み上げて一気に負ける状況)”から抜け出せる事は有りません。

 「熱くなっているな」と気付いた時には、“時すでに遅し”と言うのがFXです。「熱くなっていく自分自身に逸早く気付き、大慌てしているマーケットに対して冷静に売買を行えた時」、マーケットの熱が引いて行った後に、手元に大金が入ってきている事に気が付かれることでしょう。

私が考えるFX初心者が負ける5ヶ条のまとめ

 これまでの「私が考えるFX初心者が負ける5ヶ条」のまとめです。

  • ポイントがやってくるまでジッと待つ
  • 負けトレードでスタートした時ほど慎重に
  • 取引中に寝る事は資産を放棄すること
  • 悩みがある時のトレードは付け込まれる
  • 熱くなった自分をコントロールする事で益が掴める

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