FX相場に大きな影響を与えるヘッジファンド(HF)

 今回はマクロ系・モデル系ヘッジファンドを中心としたヘッジファンド(HF)について迫ってみたいと思います。

 FXニュースを見ていますと「マクロの買いが出た」や「モデル系の売りが散見された模様」と言う表現を使った記事を見かける機会が多いと思いますが、FX初心者にとって意味が全く理解できない表現となってしまっています。

 ここでは、その辺りのヘッジファンドについての簡単な知識と、マクロ系・モデル系ヘッジファンドが入った場合に良く見られる相場の傾向について紹介していきたいと思います。

投資家がFXで利益を上げる事ができた様子

 ヘッジファンドを知る事は、相場を動かしている者を知る事にも繋がります。FX初心者にとっては敵を知る事にもなるので、笑顔でFX投資を成功させグッドサインが出せるようになるためにも、ヘッジファンドについては頭の隅においておきたい事になります。

 「FX相場に大きな影響を与えるヘッジファンド(HF)」の記事内容は以下の通りです。

ヘッジファンドとは?一体どういうものか?

 まずは、ヘッジファンド(Hedge Fund)とは、一体どう言う意味で、どういう事を指しているのかについて紹介していきたいと思います。

 始めに、ヘッジファンド(HF)について解説をしているWikipediaの一文をご覧ください。

 ヘッジファンド(英語: hedge fund)は、代替投資の一つ。公募によって一般から広く小口の資金を集めて大規模なファンドを形成することを目指す通常の投資信託とは異なり、通常は私募によって機関投資家や富裕層などから私的に大規模な資金を集め、金融派生商品などを活用した様々な手法で運用するファンドのこと。

参照元サイト:https://ja.wikipedia.org/wiki/ヘッジファンド

 さて、FX初心者にとっては、頭が「?」でいっぱいになるような内容となってしまっていますね。これを噛み砕いて説明しますと「ある特定のお金持ちから集めた資金を、各ヘッジファンド独自の投資手法によって運用して利益を出している会社」と言うものです。

 ヘッジファンドは元々は下降相場において、持っている投資資産のリスクをヘッジ(回避する)と言う観点から、空売りと言う呼ばれる手法を行っていた事から、その名前が来ている言葉となりますが、現在でもこのヘッジファンドが得意としている投資方法はその空売りとなっています(空売りとは、所有していない投資資産を借りてきて売ると言う事になりますが、FXで言うところのSell(売り)から入った取引と考えてください)。

ヘッジファンドが狙ったストップ狩り

 つまりは、買いよりも売り相場を得意としています。そして、その売りを得意としていて何を狙うのか?それは個人投資家の運用している資金となります。

 例えば、個人投資家がこれ以上の損は耐えられないと言う「ストップ(逆指値)」のラインまで相場に売りを浴びせて落としたり、逆に買いを浴びせて相場を引き上げたりして利益を上げています。

 「自分が入れているストップが刈られてから相場が反転した」こんな経験のある方は、ここにいらっしゃいますか?恐らくほとんどのFX経験者の方ならば「YES」と回答されると思いますが、このようなストップ刈りと呼ばれる手法をヘッジファンドは得意としています。

 このような個人投資家の投資したお金を狙うヘッジファンドですが、会社によって集めた資金の運用方法が違ってきます。つまり、会社によっては相場の分析するスタイルが違うわけですね。例えば、テクニカル分析に固執しているファンドや、ファンダメンタルズ分析を得意としている会社と言った具合です。

 今回は、その幾つかあるヘッジファンドの中で、FX初心者にとって非常に厄介な手法を使っているマクロ系ヘッジファンドとモデル系ヘッジファンドを紹介しています。

 自分の相場予想を悩ませている元は何なのか?FX初心者の敵を知る事になります。

マクロ系・モデル系ヘッジファンド

 「卵を割ってみればマクロ系とモデル系のヘッジファンドの資金が出てきた」と言うほど、この2つ系統のヘッジファンドは、大量の資金をバックに相場を巧みに操るような投資を行ってきます。

ヘッジファンドの投資の種類のマクロ系とモデル系

 その2種類のヘッジファンドとはどう言う組織なのかについて紹介していきたいと思います。

マクロ系ヘッジファンド

 まずは、マクロ系ヘッジファンドについてですが、マクロ系ヘッジファンドとはマクロ分析によって相場を分析し投資するファンドとなります。

 基本的に経済的要因を考えたファンダメンタルズによる分析を行い、将来の値動きを見据えた売買を行ってくると言う特徴を持っており、投資資金を積み上げてくると言う運用方法をとります。

 円キャリートレードと言って、円を売って外貨を購入すると言う比較的に長期運用にてスワップポイントを狙ったトレードを行ってくる事も多く、正直言うとシツコイ投資を行ってくるのがマクロ系ヘッジファンドとなります。

モデル系ヘッジファンド

 モデル系ヘッジファンドは、主にテクニカル分析を元にコンピューターや数学的な立場から相場を分析し、投資家の投資傾向や心理状態なども考慮したアルゴリズムトレードと言う手法でシステム投資を行ってるファンドです。

 投資は、短期での売買を行う事が多く、時折アルゴリズムの変更や改良を行った形跡を如実に感じる事ができるのもモデル系ヘッジファンドの特徴となります。

 また、システムは短期集中型のトレードを行う場合が多く、相場を一方的に追い込むような動きを見せたかと思うと、今度は一気に反対方向へと引っ張るようなトレードを行う事も散見され、人間の心理状態を分析したコンピューターにより制御された売買は、FX初心者のみならず個人投資家全体の悩みの種となるような投資を行います。

ヘッジファンドの特徴を利用した相場の立ち回り

 「こんなの相手に勝てる訳が無い」と思ってしまうような、マクロ系とモデル系のヘッジファンドですが、実は、この2つのファンドの投資方法や傾向を少し頭の片隅においておくだけで、ヘッジファンドによる突然の動きに対して、100%とは言えませんが的確な対処を取る事ができるようになります。

マクロ系ヘッジファンドが入った場合の立ち回り

 この記事の一番冒頭で書きましたが「マクロ系の買い(売り)が入った」と言うニュースが相場に流れた場合に、まず頭に入れておきたい事は「どの値段で買い(売り)が入ったか?」と言うことです。

 先にマクロ系ファンドについて紹介をしましたが、マクロ系ファンドの特徴として積み上げてくる投資方法を行う場合が良くあります。そのため、例えば、ドル円に1ドル90円ちょうどにて買いが入ったのであれば、次の日、また次の日と90円でシツコク買いを入れてくる傾向があります。

 そのため、相場は90円より少し円安方向へと進んで行くと買いが無くなり売り方優勢となるにも関わらず、90円付近では圧倒的に買いが優勢と言った状態を作る場合が散見されます。

 特にダブル・オー(double)と言いますか、ちょうど切りの良い90.00円や89.00円と言ったところでマクロ系ファンドの動きが見られたのであれば、利益確定、もしくは損切りラインの設定がしやすくなります。

モデル系ヘッジファンドが入った場合の立ち回り

 モデル系ヘッジファンドの場合には、コンピューターに組み込んだアルゴリズムが全てです。特にニュースで「モデル系の売りが入った」と流れた後には相場が既に逆行上昇中なんて事も良く有る事です。特徴的には、短期的に強く早く落としてくる傾向にあります。

 さらにモデル系だけに?八方美人な売買を行ってくるため、「さっきまであれだけ売ってたのに今は大量に買っているよ」なんて言う事も日常茶飯事です。

 そのため、もしもモデル系ファンドのニュースが流れたのであれば、「現在の相場状態を鵜呑みしないこと」がとても大切です。

 さらには、相場が短期的に大きく荒れてくる可能性もあるので、短期投資を行っているのであれば覚悟して相場展開を追いかける必要があります。

FX相場に大きな影響を与えるヘッジファンド(HF)のまとめ

 これまでの「FX相場に大きな影響を与えるヘッジファンド(HF)」のまとめです。

  • ヘッジファンドは会社によって運用方法が違う
  • マクロ系ファンドはファンダメンタルズ分析重視
  • モデル系ファンドはテクニカル分析重視
  • マクロ系ファンドの売買は長く続くシツコイ傾向がある
  • モデル系ファンドの売買は短く早く強くと言う傾向がある

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