FX初心者がトレード手法を確立する際の注意

 ここでは、FX初心者や入門者のための教本が、「FX初心者は必ず取引の手法(ルール)を作る」のような内容を簡単に書いている事について、それに対する注意を促す内容となります。

FX初心者が取引手法を作る事への警告を促す

 「FX初心者がトレード手法を確立する際の注意」は大きく分けて3つの構成とまとめから成っています。内容は以下の通りですが、時間の無いFX初心者の方は是非ともまとめの部分だけでも頭に入れておいて頂ければと思います。

初心者の本に書かれている手法の作成に騙されるな

 良く、FX初心者の教本には、「取引ルールを作りましょうね!」などと、まるで誰しもが簡単にできるかのように書かれていますが、実際に初心者の方が取引ルール、つまり売買手法を作ろうと思っても、そう簡単にできる事ではありません。

 実際に、有益な取引ルールを確立するためには、それ相応の研究と経験が必ず必要になってきます。始めて1ヶ月や2ヶ月の初心者が知識や経験も無いままに作ってみようと思ったところで、斬新的な閃きや過去に例の無いようなアイデアでもが無い限りは一朝一夕ではできるものでは無いのです。

 それにも関わらず、初心者の教本では「ルール作成」について言及されているものがほとんどなので、多くの初心者の方がルールの構築にチャレンジされている事と思います。

 そこで、今回はルールを作る際の注意について紹介していきます。まずは下のグラフをご覧ください。

(EA:バックテストの結果グラフ 2010-2012) 個人的なEAのバックテストの結果

 画像を縮小したために分かりにくいですが、上のグラフは私が使用しているEA(自動で取引をするロボット)の売買データ(バックテスト結果)となります。

 難しい事は抜きにして簡単に説明をすると、私が作った「取引ルール」を使い過去のFX相場で使っていたら、「いくらの利益が出ていたのか?」を計算した結果となっています。

 このバックテストデータの見方は、グラフが右にいくほど最近のデータとなり、上にいくほど利益が出ている事を表しています。つまり、上のグラフは儲かっていた事を示すデータとなります。

 上のグラフは2年間の取引データとなっており少し画像が荒くなってしまったので、次でもう少しこの結果について詳しく見ていきましょう。

上手く取引手法がはまった際の利益の積み上げ

 先ほどの画像では見難い部分が有ったので、後半部分を拡大表示してみる事にしました。下の拡大したバックテストの結果をご覧ください。

バックテストが上手く行っている時の利益の積み上げ方

 下の数値は取引回数が表示されていますが、取引を重ねるごとに綺麗な右肩上がりのグラフとなり、利益がドンドン出ていると言う結果が得られている事がお分かりになられたと思います。

 このようなテスト結果が得られるまでには、膨大な時間と研究それに経験が必要になってきます。一朝一夕で普通に取引手法について考えたり思いついたとしても、なかなかこのようなデータが出る事はありません。

 つまり、手法の確立を考える時には、このようなテスト結果が得られる方法が無いかを考えて「取引ルール」とするのですが、これは世界の投資家たちが寝る間も惜しんで、必死で探したり研究したりを繰り返しながら見つけ出そうとしている事でもあります。その事に対してFX初心者の教本では最初からこれを求めているのですから、その無謀さや投げやりな書き方は「どうでしょう?」と言う疑問符が付いてしまいます。

 しかしながら、取引のルールを作る事は決して悪い事では無いですし、さらにFXを楽しむ事ができる材料でもあると思います。そこで、次でこの記事の本題でも有りますが、取引ルールを作る際の注意点を紹介していきたいと思います。

利益を出す手法でも負け続ける事を必ず知っておく

 恐らく、多くのFX初心者の方は、いきなり上で紹介したEAの様に自動で売り買いをしてくれるようなロボットは使わずに、手動での取引をする事を予定されている方がほとんどだと思います。

 そして、その手動での取引をしていく間に「取引のルールを作ってやろう!」とお考えの方もまた多いのではないでしょうか?

 その際に、とても大きな注意点があるので、まずは下の画像をご覧ください。

実際には大きなドローダウンとなっている様子

 今度は、先ほどのバックテスト結果画像の前半を拡大して表示してみましたが、赤い○の付いた箇所が2箇所あると思うので、そこに注目をしてください。

 この赤い○の箇所を見ると既にお分かりかと思いますが、全体的に見ると右肩上がりのグラフだったのに対して、少し下がっている部分がある事が見てとれるのではないでしょうか?

 更に、その赤い○の下がっている箇所に注目しながら、下に表示されている取引回数の目盛りも同時にご覧いただけると分かりますが、左の赤○では10回取引して負けが8回、右の赤○では15回取引して13回と酷い負け越しトレードとなっています。

 このデータが何を示しているのかと言うと、「もしも、あなたが手法を作成した場合に、10回中8回、取引の80%が負けだったとしても、その取引ルールを継続させた取引ができますか?」と言う問いかけです。

 この取引ルールは結果として利益を生んだ取引ルールとなっていますが、もしも負けている時は何度も負けています。

 つまり、1度構築した手法と言うのが使えるものなのか?それとも使えないものなのか?は、使い続けてみない事には結果が見えてこないと言う事が分かります。

 手法、手法と拘りを見せたFXも1つの投資方法では有りますが、昨日全くダメだった手法が明日は大きく機能して利益を出すかも知れませんし、反対に昨日は大儲けだった手法が今日は大損をしたと言う事もあります。教本が言う「手法作成」には拘わらずに、自分の思った時に取引をすると言うのも、FX初心者にとっては良い経験になるのでは?と私は考えています。

FX初心者がトレード手法を確立する際の注意のまとめ

 これまでの「FX初心者がトレード手法を確立する際の注意」のまとめです。

  • 売買手法の確立は容易な事では無い
  • 勝っている「手法」でも、負けは必ずある
  • 手法作成をする際は、1度や2度試しただけでは結果はでない
  • 手法に拘らずに自分の取引を経験する事もFXの腕を磨く1つの方法

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