FX初心者のためのスワップで金利生活

 「スワップ」と言う言葉について今までに聞いた事はあるでしょうか?

 スワップとはFXで資産を投資運用されている方ならば誰でも知っている、1つの為替用語だと思ってください。

スワップポイントによりどんどん資金が増えているイメージ画像

 まず、今回の記事を読むに当たり、スワップの意味を「スワップ金利」と混同しないように注意してください。ここで言うスワップとは「スワップ金利」と言う意味では無く、「スワップポイント」を略した事による「スワップ」になります。

 「スワップ」と言う言葉については、FXの専門サイトや本に至っても意味の違いを知らない人で書いている方が多い用語なので、もし、「スワップの意味について理解が曖昧だ」と言う方ならば、先に「スワップポイントについてのFX用語解説」と「スワップ金利についてのFX用語解説」をお読みください。

 今回の「FX初心者のためのスワップで金利生活」の記事内容は以下の通りになります。

スワップによる長期運用とレバレッジ

 スワップを狙った運用について、主にスワップポイントを狙った運用をされる方は、中期から長期の間、取引を行った通貨をそのまま持ち続ける(ポジションをホールドする)と言う取引スタイルになります。

 このような資産運用を行う人に多いのが、FXの他に副業を持っているサラリーマンや、資産に余裕がある方です。

 度々ニュースで取り上げられ、世界中の投資家を驚かせている「ミセスワタナベ」(ロングポジション[この場合は円を売り他の通貨を買う取引]を主体として長期で運用する日本人投資家の総称)と呼ばれる方々も、これと同じような資産運用方法を取り入れています。

 つまり、非常に日本人向きの投資方法と言う事です。

 このスワップを狙った資産運用の最大の特徴は、「非常に単純明快で気分は外貨預金と同じ」と言う事にあります。

 それは、最初に1回だけ取引を行ったのであれば、後は待つだけの取引となるからです。

 待っているだけで、毎日、決まった時間に取引通貨高に応じたスワップポイントを口座に付与してくれて、そのスワップポイントの付与についてもFX業者が勝手に行ってくれます。つまり、「本当に最初の取引だけをしたら何もしなくても良い」と言う取引になります。

 もちろん、FXの利点である「レバレッジ」を使う取引をする事で、小額の運用でもスワップポイント狙った運用をする事ができる事も魅力的です。日本人投資家がなぜ飛びついて行っている資産運用方法なのか分かると思います。(レバレッジについては、「レバレッジについてのFX用語解説」と、更に深い知識については「レバレッジの規制は初心者には痛い?」を参考にしてください。)

 更に、このスワップポイントによる長期運用は更に凄い利点があります。それは、「スワップポイントの利益については源泉徴収されない」と言う事にあります。

 実は、外貨預金とスワップ運用との最大の違いはここにあります。外貨預金をしている場合にも毎月利子が付きますが、この利子は預金者が知らないところで、本来の利子から税金が差し引かれた後に付きます。(この事については、FXの確定申告について、銀行預金とスワップポイントについての2人の会話で詳しく紹介しています。)

 正に、「初心者にとって最適」で、しかも、「時間も縛られない」と言うFXでの資産運用方法が、このスワップ運用になります。

高金利通貨を運用する事による更なるスワップの旨み

 さて、実際にスワップポイントは、1日にどれくらい付与されるものなのでしょうか?

 実は、このスワップポイントについて1日にいくら付与されるかについては、どれくらいの資金で取引をしたか?と言う取引量と、もう1つ、FX業者によっても違いが有ります。(どの業者がいくらスワップポイントを付与しているのか?について、国内FX業者の企業一覧データの企業名をクリックすると、その企業が1日にいくら付与しているのか分かります。)

 また、スワップポイントは企業によっても違いますし、毎日少しづつ変動するものですので、一概には言えませんが、高金利通貨と呼ばれている「オーストラリアドル」や「ニュージーランドドル」「カナダドル」「南アフリカランドドル」等で取引を行っておけば、1日に金利差が大きい通貨ならば、1万通貨につき150円くらい付与される場合もあります。

 初心者の方ようにもう少し分かりやすく解説をすると、日本円を売ってオーストラリアドル買う取引を行います。その取引高は1万通貨だったとすると、スワップポイントにて1日に100円付与されると言う事です。もちろん、1万通貨でなくて、10万通貨だった場合はその10倍の1000円が寝ている間に付与される事になります。(もちろんスワップポイントは業者によって違いますし、日々変動するので注意が必要です。)

 1万通貨は、レバレッジ1で取引を行った場合には、オーストラリアドルが1ドル80円の場合には約80万円の証拠金が必要になりますが、レバレッジが2倍で約40万円、4倍ならば約20万円と、レバレッジをかけた取引を行う事で証拠金を小さくする事ができます。

 悪魔で、単純計算によるスワップポイントだけの計算になりますが、1年の間、オーストラリアドル80円で10万通貨にて取引を行い、為替レートが1年後に取引を決済する際に80円だったとすると、スワップポイントによる1年間の利益は、

 100円(スワップポイント)× 10(10万通貨の取引) × 360(取引日数)

となり、年間で36万円の利益が出る事になります。

 しかし、スワップポイントを狙った取引は旨みだけでは有りません。もちろんリスクも同時に発生します。次は、そのリスクについてです。

絶対に注意しておきたいスワップに目が眩む取引

 スワップポイントが変動しているように、為替、つまりは通貨の価値についても昼夜問わず常に変動をしています。

 そのため、先の例のように80円で取引を行った場合に、1年後にオーストラリアドルが60円に下落してしまっていたら、どうなるでしょうか?

 その場合には、「為替差損」と言うものが発生します。

FX初心者にとっては昼も夜も休みが無い事を紹介するイメージ画像

 上の例の場合、80円で買っていたオーストラリアドルが60円になった訳ですから、持っているオーストラリアドルの価値が低くなってしまい、

 80円(買ったときの価値)- 60(円に戻す時の価値) = 20円

 20円の為替差損が発生しています。

 10万通貨だったので、為替差損は、

 10万円(10万通貨に対する1円の為替差損)× 20(今回の為替差損)

 となり、合計で200万円もの為替差損を出してしまった事になります。これはスワップポイントで36万円手に入れたとしても164万円の赤字を出してしまう事になります。

 このように、スワップ運用についても、リスクが常にある事を覚えておく必要があります。

 スワップを狙った資産運用のリスクを軽減させる方法については、次の「FX初心者のリスク軽減を考えたスワップ運用」を参考にしてください。

FX初心者のためのスワップで金利生活のまとめ

 これまでの「FX初心者のためのスワップで金利生活」のまとめです。

  • 主にスワップポイントを狙った運用は、中期から長期の間、取引を行った通貨をそのまま持ち続けると言う取引スタイルになる
  • スワップ運用は、サラリーマンや資金に余裕のある人に、非常に人気の高い資産運用方法
  • 高金利通貨の取引で大きなスワップポイントが狙える
  • スワップポイントは日々変動する
  • スワップポイントは業者によって違いある
  • スワップ運用でスワップポイントを手に入れても、為替差損が発生するリスクもある

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