FX初心者が知りたい大口の買い大口の売り注文

 「ドル円には80円ちょうどに大口からの売り注文が観測され、ストップを断続的に巻き込み現在は1ドル79.6円まで下落。」

 このような記事を今までに見たことがありますでしょうか?FX初心者や入門者の方には分かりにくい表現になりますね。今回はこのような記事について解説・説明をしていきたいと思います。

大口を開けたカバがFXの大口を連想させている

 大口にかけて大きな口のカバの画像を表示してみました。もちろんFXのニュースで言うところの「大口」は大きな口ではないですね。

 「FX初心者が知りたい大口の買い大口の売り注文」の記事内容は以下の通りとなります。

大口の売り買いとは一体何?

 大口の買いや売りと言うのは、大量の買いや売り注文が入った事を意味しています。

 例えば、FX会社と言うのは顧客の売買のデータを保有していますが、そのデータに基づいた売りと買いの比率が買い60%と売り40%と言うものだったにも関わらず、実際の相場の値動きでは売り方向へと傾いていったとします。

 すると、個人投資家の相場の見方による値動きではなくて、何処かから大量の売り注文が入った可能性を示す事になります(もちろんFX会社の売買データと言っても市場に流通している全ての個人投資家の取引データでは無く、一部の業者を使っている個人投資家のデータなため、それが完全なものとは言えません)。

 また、大口の買い注文や売り注文を出しているのかは誰か?については、残念ながら一般の投資家では強靭な情報網を持っていない限り残念ながら知る事は不可能です。

 ただし、これらの大口の買いや売りの情報やニュースについて役に立たない訳ではありません。それでは、どのように使うのか次に章に進んで見たいと思います。

ストップロスを巻き込むような大口の買い

 まず、大口の買いや売り注文が入った場合に考える事は2種類あります。大口の売買はこの2種類どちらにおいても大金が為替相場に持ち込まれた事を意味していますが、どちらのグループに入るかで大きな違いがあります。

ドル紙幣の札束がFXの大口の資金を連想させている

 想定できる2種類のタイプとは次の2種類になります。

  • 大口による売買が実需によって行われた(行われる予定)ものである
  • 大口による売買は投機筋によって行われた(行われる予定)ものである

 上の大口による売買が実需によるものだった場合には、輸入や輸出企業などを代表とする、商売上で必要な外貨を調達する動きの可能性が高くなります。

 このような大口の取引が行われた場合には、その為替売買によって調達された通貨は使用する必要がある為に、つまりは「売ったまま」または「買ったまま」となり、FX取引のように利益確定の逆売買などが行われる事が無くなります。

 もしも、その持ち込まれた売買注文の結果で相場が動いてしまった場合には、大口の意図した値動きでは無く「必要な資金が大金だったために相場が動いてしまった」と考える事になります。

 次に、下の例の場合は、投機筋による大口の注文です。投機筋と言うのはヘッジファンドを代表する投資による為替差益を目的とした売買となります。

 つまり、FX取引と同じように、そこで売買された資金は「その取引が新規取引ならば反対売買による利益確定が必要」と言う事を想定する事ができます(一時的な売買だった可能性)。

 更には、投機筋は相場を動かす事を意図した売買を行っているために、ストップが控えているような箇所で積極的に行われる傾向が強くなります。

 先に紹介した「ドル円には80円ちょうどに大口からの売り注文が観測され、ストップを断続的に巻き込み現在は1ドル79.6円まで下落。」と言うニュースが出た場合には、最初のキッカケは何であれ、結果としてストップを連続で巻いた事を考えると、「投機筋の注文が入っている」と考える事が吉となります。

 更に80円で売りが入った事もポイントになります。それは、80円や90円、さらに100円と言う切りの良い数字と言うのは、相場の節目と考えられるために切りの良い価格が近くなると、取引量が非常に大きくなり、ストップを刈り取る事で大きな値動きをするからです。

 そして、そのような大きな値動きは、為替差益を狙った投資会社にとっての収入源となるため狙われている場所となります。

 最後に、「ドル円には80円ちょうどに大口からの売り注文が観測され、ストップを断続的に巻き込み現在は1ドル79.6円まで下落。」の記事について考えると、次のような値動きが将来的に想定できます。

 80円のストップを断続的に巻いた事から「キッカケは分からないが少なくとも投機筋による大口の売りも入っている」と想定できるために、何処かで利益確定が入る事が想定できる事から、短期反発を狙ったロング(買い)トレードを行う。しかし、「大口の取引が出た」と言うように完全に手の内を明かしてしまっている取引となるので、「何らかの意図を持って投機筋が手の内を明かしている」と言う可能性もあるので、短期売買以外での取引には注意した取引が行う必要があります。

 特にFX初心者や入門者の方は、このようにニュースから為替相場の値動きを想像してストーリーを作る練習をする事で、1つのニュースから得られる経験を大幅に上昇させる事へ繋がります。

FXの世界で飛び交う隠語たち

 余談になりますが、FXのニュースを見ていると「輸入業者からの買いが入った模様」などと言うニュースが流れている事があります。

 このような情報源となるのは、「買い注文を持ち込んだ企業」もしくは「輸入業者が買いの注文を出した銀行」と言う事になります。

 さて、このような場合、銀行側としては顧客から受けた注文をベラベラと他に話す事は、銀行の信頼も有りますし決して良いことでは無いですよね?しかしながら、投資家の仲間内ではどうしても共有したい投資情報です。

 そこで登場するのが隠語です。例えば「ドル円中部車売り」などと言う言葉で表現や、投資家のグループ間で予め決められている隠語を使うようにして情報を流すことになります。

 そして、少し間を置いた後に流れているマーケットの噂として、個人投資家へと流れてきているのです。

FX初心者が知りたい大口の買い大口の売り注文のまとめ

 これまでの「FX初心者が知りたい大口の買い大口の売り注文」のまとめです。

  • 大口の売買とは、大量に持ち込まれた資金の事を示している
  • 大口とは、企業や投機筋、または個人の場合もある
  • 企業の実需による取引と投機筋に取引は違う
  • 大口の売買のニュースから戦略・相場の動きを想像する

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