FX初心者がチャートを比較すべき訳

 FX初心者にとって、大事なチャートを比較する理由について紹介していきたいと思います。

 FXを始めたばかりの初心者や入門者は、ついつい1ペアの通貨の値動きを追ってしまいがちですが、他の通貨ペアの値動きと比較する事がFXの幅を広げる事になります。

みかんとりんごを並べて比較している様子

 いきなり、りんごとみかんの画像で驚いたかも知れませんが、共に果物と言う縛りを加える事で同じグループに属する事になります。しかし、見た目では赤色とオレンジ色で全く違うものとなります。

 ここでは、このような「グループが同じなのに似ていないもの」または「グループが同じで似たようなもの」と言う感覚をFXの取引で活用する事になります。

 この記事内での内容は以下の通りです。

なぜチャートを比較するのか?

 なぜ、自分が取引する通貨ペア以外のチャートと比較して取引を行うのでしょうか?

 FX初心者の方の多くは自分が取引する通貨ばかりに目をやってしまい、「他の通貨ペアの動きを見ていない」と言う取引を行っている方が沢山いらっしゃいます。

 理由としては、「チャートを表示するパソコン画面が1つしかない」と言う取引設備が十分でない事も考えられますが、「取引をする予定をしている通貨以外の他の通貨ペアの動きを見ても余り意味が無い」と考えている人が多い事も上げられます。

 また、中には「他の通貨ペアの動きを見てもどのように比較して見れば良いのか分からない」と言う入門者の方も沢山いらっしゃいます。

 プロのFXトレーダーが、取引を予定している通貨ペア以外の通貨ペアのチャートも比較しながらFX取引を行う最大の理由は、相場全体の流れを読みやすくなるからです。

 例えば、トレーダーにもよりますが、アメリカドル/円の通貨ペアにて取引をしているプロトレーダーは、ユーロ/ドルの通貨ペアの動きも見ていますし、オーストラリア/ドルやユーロ/スイスフランと言う通貨ペアの動きまで見ています。

 各国の通貨ペアの動きを見ることにより取引をする予定であるアメリカドル/円の動き方を探る目安として使っているのです。

 では、実際にどのようにチャートを比較して相場を見ているのでしょう。次にチャートを比較してFX相場を追いかけている例を紹介します。

比較したチャートの例

 それでは、実際にチャートを比較する例を紹介していきたいと思います。まずは、下のチャートをご覧ください。

(マーネーパートナーズ提供:画像加工済み) ドル円とポンド円のチャートを並べて比較材料を見つけようとしている

 上のチャートはマーネーパートナーズが提供しているチャートを加工したものです(マネーパートナーズの会社データや口コミについてはこちらからご覧ください)。

 もう既にお気づきになった方も多いと思いますが、上のチャートはアメリカドル/円の動きを、下のチャートはイギリスポンド/円の値動きを示しているのですが、2つのチャートを時間に合わせて上下に並べたものが、非常に似た動きをしている事が分かります。

 ここまでなら誰でも気が付く事なのですが、このチャートからもう1つ大事な事を見る事ができます。それは、通貨円に対する動きです。

 今回の2つの通貨ペアは、どちらも日本の円に絡んだ通貨ペアになります。先の例で言うところの「みかんとりんごの関係」では有りませんがグループは「円」と言う事になります。ただし、比較した違いは「アメリカドルとイギリスポンド」と言う事になります。

 そして、更に比較していきましょう。もう1度チャートに今度は値動きについて注目しながら見ていってください。

 全体的に同じような値動きをしていますね?これがグループです。では、次に細かい値動きについても観察をしていってください。

 今回のチャートは初心者や入門者の方が自らの力で比較して2つのチャートの違いを見つけて頂きたかったので、故意に「ここが違うよ」と言うマークは入れていません。

 違う箇所を見つける事ができたでしょうか?「アメリカドル/円のチャートでは上昇しているのに、ポンド/円のチャートでは下降している」または、「アメリカドル/円では下降しているのに、ポンド/円では上昇している」などのポイントが見つけられたらバッチリです。

 これがどう言う事を意味しているのかと言うと、例えば「アメリカドル/円は下降しているのに、ポンド/円は上昇している」とすると、他の通貨全体でのバランスで考えた時に、円は全体としては価値は変化がないのにアメリカドルの価値が下がって、ポンドの価値が上がっている可能性を示唆しています。

 もちろん、「イギリスポンド/アメリカドルの値動きを見れば良いじゃないの?」とお考えの方もいらっしゃるとは思いますが、大事な事は「円の通貨価値自体は余り大きく変動が無い状態を見つける事」にもあります。

 このような状態が起きている場合には、円は相場から注目を浴びておらず、注目が集まっているのは、アメリカドルもしくはイギリスポンドと言う事が想定できます。

 もしも、「アメリカドルの価値が下がった」と言う事が、2つの通貨ペアを比較した結果だったとしたら、アメリカ発信の何か悪いニュースが出ていると簡単に想像する事ができ、その想定があるからこそ次に自分が取るべき行動へのシフトが非常に早くする事ができ、もちろん決断速度の短縮にも繋がります。

チャートを比較する事で全体的な相場の流れを掴む

 最後にチャートを比較する事により全体の相場の流れを掴む事について紹介しておきたいと思います。

 上の「比較したチャートの例」で紹介したような事を常に念頭に置きながらチャートを8通貨10通貨と並べて見て置くと、実はもっと凄い事にも気が付く事ができる事もあります。

 例えば、全て日本円のグループに所属している通貨ペアのチャートを画面上に表示しながら比較していると、突然、ニュージーランド円のチャートだけが一気に100pips(1円)もの値下がりが有りました。その時、重要な経済指標が発表されるような予定は無かったのに凄い勢いで一気に売られたような動きでした。

 こう言った場合にあなたなら何を想定しますか?

 この辺りまで来てしまうと、ほとんど経験の領域になってくるのですが、他の通貨が全く反応を見せていないのにニュージーランドドルだけが一気に動いた現象から想定されるのは、恐らくはニュージーランド国内の人は素早く知る事ができて、他国の人が知るまでに時間が掛かる事。

 更には、ニュージーランドの通貨が売られている事を考えると、ニュージーランドにとって悪材料の可能性が高い。

 実は、こう言う動きを見せる場合、ニュージーランドに天災が起きた可能性を直ぐに考えるべきです。特にこのような動きは、ジワジワでは無く一気に動いた事から不謹慎な事では有りますが、地震による天災と言うケースが比較的に多いです。

 このように様々な通貨ペアに目をやりながらの取引は、初心者にとって想像力や状況判断を手助けする事にも繋がるので、スキルアップのために1度お試し頂きたい事になります。

FX初心者がチャートを比較すべき訳のまとめ

 これまでの「FX初心者がチャートを比較すべき訳」のまとめです。

  • チャートを比較して見て取れるのは、値動きの違いだけでは無い
  • チャートを比較して注目するのは、その通貨ペアだけの動きではなく世界の相場状況
  • 比較は同じグループへと分けてから比較して違いを見つける
  • チャート比較は初心者や入門者にとってトレードスキルのアップに繋がる

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