FX基本の注文方法は王道3パターンから

 いよいよ注文方法を学んでいきましょう。実は、FXで通貨を売買する注文や発注と呼ばれる方法は1つでは無いんですね。その相場展開や場面によって切り替える事でFX初心者や入門者、または忙しい方にも狙った取引を行い易くなります。

 少しFXの専門用語が出てきますが、絶対に覚えておきたいことなので時間をかけて自分のものにしておいてください。

シェフが注文を待っている様子でFXの注文方法をイメージさせる

 画像は、シェフが注文を待っていますが、FX取引の注文もこのようにシェフ(FX会社)にオーダーする形となります。ただし、1流のレストランになると注文する際に、肉多めや、野菜多め、コショウ少な目などと様々な要望に答えてくれますよね?実は、FXも注文の時に色々と要望を聞いてくれます。今回はその注文の仕方を覚えていきましょう。

 「FX基本の注文方法は王道3パターン」の説明は以下の順序で構成しています。

注文方法と用途を覚えて意図したトレードをする

 先にも少し書きましたが、1流のレストラン3つ星レストランにもなると色々と個々の注文に応じた味付けや調理方法をとってくれますよね?FXの注文を受けるFX会社も同じ通貨の売買を行うのに対して、色々と私達の要望を聞いてくれます。

 そこで、なぜ、色々な注文方法を覚えないといけないと思いますか?

 「FXは売りと買いしか無いのだから、それだけで十分だろう」とお考えになられる方も多いと思います。その答えは半分正解で、半分間違っています。

 確かに、FXは売りと買いしか無いので、売りと買いの注文方法だけを覚えておくだけで十分に取引を行う事ができます。ただ、もしも「こう相場展開になったなら買いたいから買っておいて」や「ここまで上がったら下がると思うから売っておいて」と事前に注文しておけば、FX会社側で勝手にやってくれたら便利だと思いませんか?

 サラリーマンや主婦の方だって忙しいですし、なんと言ってもFXは平日24時間で相場は変動しています。もちろん、寝ている時も個人投資家の都合など気にせずに動いています。寝ている内に相場が大暴落したら困りますよね?そう言う時のために注文方法を覚えておく必要があるのです。

 更には、いくつかの注文方法を覚えておく事で、自分の意図した取引が行い易くなります。もちろん意図した取引が行い易くなると言う事は、自分の相場の読みが正しかったならば利益へと直結する事になります。

 注文の王道となるのは3つのパターンだけなので、全て覚えてみてください。

FX注文方法の1番の基本は成行注文

 まずは、1番オーソドックスな注文の方法を覚えてみましょう。

 突然ですが、築地のマグロの卸売り市場をイメージしてください。魚屋さんがこぞって手のサインやボードに値段を書くなどして、「俺はこの値段で買うぞ!」とやっていますよね。そうやって「競り」が行われる事で値段が上がっていきますが、FXの相場もこの築地市場のように、見ている目の前で通貨の価値が上がったり下がったりします。

 そうやって通貨の価値が上下に動いている値動きの様子を見ていると、「今売りたい」や「今買いたい」と思う瞬間があると思います。

 その時に、「今買うぞっ!」と注文する方法と言うのが成行注文と言います。下の画像を見て下さい。

ASKとBIDが書かれているFXの注文・発注画面

 まず、BIDとASKと言う英語が見えると思いますが、BIDと言うのが今その通貨を売った場合の為替レートになり、その反対にASKと言うのが買った場合の為替レートになります。

 この売りと買いの値段が違うのは、スプレッドと言ってFX業者側の利益になる部分です。この業者の場合には、真ん中に2.5と言う数値が見えると思いますが、この2.5と言う数字が売りと買いの差でありFX業者の利益となる部分のスプレッドとなります。

 また、この2.5と言うのは2.5銭と言う意味で、0.025円と言う事を意味しています。

ASKを選択したFXの注文画面

 後は、画面上の売りか買いを選択して注文を発注することで成行注文を出す事ができますが、その注文が通る事を「約定する」と言います。FXの取引では注文を出したとしても約定しなければ取引が成立しません。

 相場展開によっては、大きな値動きが発生することにより注文が通らない事や、約定拒否と呼ばれる現象が起きる場合もあります。

 また、成行注文は実際の値動きを目視してから注文の発注となる為に、自分が購入したいと思った為替のレートとは少しずれて約定する事があります。このような現象を「注文が滑る」と言う表現で表す事があります。

 FX業者によっては、約定が滑り易い業者と滑りにくい業者があるので、1日に何度も取引を行う方ならば、そう言う点から業者選択をするのも1つの手となります。

 成行注文は、基本的に「滑る」現象が見られやすい注文方法となりますが、ここぞと言うタイミングを探っての取引を行う場合に非常に重宝する注文方法です。一番基本の注文方法となりますが、最も初心者にとって使い易い注文となります。

指値・逆指値によるリスク・リワード設定

 次に、指値(さしね)と逆指値(ぎゃくさしね)と言う注文方法について説明していきたいと思います。

 この指値・逆指値は、成行注文が剣での戦いとするならば、まるで弓のような飛び道具的な注文方法となります。

 なぜ、飛び道具的な注文方法になるのかと言うと、それは、注文さえ出しておけば、成行注文のようにパソコンの前に座ってタイミングが来るのをずっと待たなくても、そのタイミングが来たら自動的に約定してくれるからです。

 そのタイミングと言うのは、値段で指定するようになっています。例えば下の例を見て下さい。

指値注文による発注をしたFXのチャート画面

 まず下の白色のライン118円で買い注文を入れておきます。これを指値注文と言って、この値段まで来たら買ってくださいや売ってくださいと言う事前注文となります(下の白色のラインで売り注文を入れる場合には逆指値となる)。

 すると、相場が案の定下落してきたために、指値注文を入れた箇所より下落してきたので、注文が約定し買い注文が自動的に成立しました。

 約定を確認した後で、用事があったためにパソコンから離れなければいけなくなりました。しかし、もしも、自分がパソコンから離れている間に相場が上昇して利益が出た場合に、パソコンから離れているので利益確定ができません。

 そこで119.2円まで相場が上昇した場合に利益確定をしたいので、利益確定の注文を再び指値で上の白いラインで入れてからパソコンの前を離れました。

 しばらくして、パソコンの前に戻ってくると白いラインの位置で取引は約定していました。

 この指値注文では何ができるのかと言うと、パソコンの前に居なくても指定した値段で売り買いしてくれるのです。忙しい人にとっては無くてはならない遠くに居ても攻撃できる弓のような存在になります。

 逆指値も指値とほぼ同じような役割なのですが、使う時が違うので下の例をみてみましょう。

逆指値注文(ストップ注文)をしたFXのチャート画面

 まず、下の黄色の○の箇所で白いラインで、相場が落ちていくだろうと判断し売りの成行注文にて売りました。

 その後、パソコンから離れる用事ができましたが、もしも、このまま相場が落ちずに上昇をしてしまえば、再びパソコンの前に戻ってきた場合に大きな損を出してしまうかも知れません。

 そこで、上の白いラインまで相場が上昇してきたら、取引をしたポジションを手放そうと考えました。その時に入れる注文が逆指値となります。

 指値と逆指値の違いですが、指値は現在の為替レートより高い値段で売りの注文を入れる、または安い値段で買いの注文を入れる際に使われます。その一方で逆指値は、現在の為替レートより高い値段で買い注文を入れる、または、安い値段で売り注文を入れる事を意味しています。

 先ほどの例で、成行注文で売っていたポジションを決済注文させるのに、指値注文ではなく逆指値注文だったのは、高い値段での買い注文を入れていた為です。

 また、この指値・逆指値注文というのにはもう1つ特徴があって、事前に注文オーダーを出しておく事になるので、一般的に「約定が滑りにくい」とされています。

 そのため、プロトレーダーの中には、パソコンの前にずっと張り付いているにも関わらず、注文を出す際には成行注文を使わずに、指値や逆指値を使っての取引を行っている人もいます。

 逆指値注文は特に損をコントロールできる意味でも非常に重要な注文方法となるので、FX初心者や入門者の方は是非とも使いたい注文方法となります。

FX基本の注文方法は王道3パターンからのまとめ

 これまでの「FX基本の注文方法は王道3パターンから」のまとめです。

  • FXの注文方法の王道は成行・指値・逆指値注文
  • 成行注文は、値動きが大きい時には約定が滑りやすい
  • 指値・逆指値注文は注文しておけば自動で約定をしてくれる
  • 指値・逆指値注文は約定時に滑りにくい
  • 逆指値注文は損失をコントロールする上で不可欠

関連記事