チャートの見方

チャートの見方

最終更新日: 2020年08月16日

ここではFXチャートの基本的な見方について学んで頂きたいと思います。

この基本的なチャートの見方を覚える事が、相場をチャートから分析していく「テクニカル分析」の第一歩となります。

基礎的な内容となりますので、テクニカル分析には必要不可欠な知識となるので、初心者の方もできるだけ覚えて頂ければと思います。

まず、「チャート」について理解が浅い方は、まず「チャートとは?」の記事を先にご覧ください。

実際のチャートで見方を覚える

実際のドル円の日足(ひあし)チャートを題材にして、チャートの見方を覚えていきましょう。

移動平均線イメージ

(チャート1:外為ジャパン提供)

(チャート1)をご覧ください。まず、右に(Y軸)「76.00~84.00」と言う風に数字が確認できると思います。

この数字は通貨の価格の目盛りになっています。この場合はドル円チャートですから、「米ドルが1ドル何円か?」の目盛りとなっています。

次に下(X軸)には日付が書き込まれている事が分かると思います。

その日付に注目してみると、右に行くほど日付が進んでいる事が分かります。つまり、「チャートは右に行くほど最新の値動き」と言う事です。

続いて、中身に注目してみると、赤と緑で波を打ったように表示されているものが有ります。これはローソク足と呼ばれるものです。

このローソク足の動きに注目してください。

76.00の目盛りのところまで下落した後、84.00の辺りまで上昇している事が分かります。これが「値動き」を表しています。

つまり、米ドルが1ドル76円の価値になった後に、上昇して1ドル84円まで上昇して、再び下落していると言う事が分かります。

チャートと円高円安の表現の違い

上のチャートを見て「あれ?下落しているのに円高?」と思われた方は、かなり筋が良い方だと思います。

一般的に、日本のニュースではこのチャートを上下逆さまにしたチャートを紹介しています。

それは、日本人にとって分かりやすいように、「円」に焦点を当てた「値動き」を紹介しているからです。

しかし、世界のトレーダーによって使われている一般的なドル円のチャートは、上の(チャート1)のようなチャートになっています。

これは、世界の基軸通貨である「アメリカドル」に焦点を当てているからです。

初心者の方は上下が逆さまになっているチャートに最初は戸惑いを覚えるかも知れませんが、世界のトレーダー達と同じチャートに慣れる事をおすすめ致します。

それは、FX取引を行っているのは日本人だけでは無く、世界中の沢山のトレーダーによる取引で値動きが起こるからです。

チャートは上下逆さまにしただけで、人間に与える印象はガラリと変わるものとなります。そのため、同じチャートを見る事で、世界のトレーダーと同じ思考を持つ事で、彼らの考えを理解しやすくなると考えられるからです。

最初は戸惑いが有ると思いますが、ゆっくりと慣れていきましょう。

チャートの見方のポイント

※日本のニュースの表記とは違い、ドル円チャートは円高円安が上下逆さまに表示されている。